2010年3月16日火曜日

携帯型汎用D/A Converter(デジタル-アナログ変換器)としてのiPhone


■ 革命的機器の登場?

iPhoneは本当に革命的な機器だと思う。衝撃はパソコン登場に似ている。パソコンが出てきた時、利用し始めた者は「とにかく何でもできるから」と興奮して語ったため、未使用者を戸惑わせた。しかしパソコンの汎用性を整理して説明するのは難しかった。だから未使用者はしばらく「まあ、ワープロが便利になったんでしょう」と言ってパソコンに手を伸ばさなかった。

iPhoneも愛用者を「とにかく何でもできるから」と興奮させるぐらいの衝撃をもっていると思う。興奮してばかりもいけないから、ここでは携帯型汎用D/A Converter(デジタル-アナログ変換器)としてのiPhoneの素晴らしさを書く。(iPhoneで紙の手帳が要らなくなり、かついつでもどこでもGmailとGoogle Calendarが使えるようになったことは以前にも書いた)。



■ デジタル化されていない情報は扱いにくい

パソコンとウェブが普及して、情報はいったんデジタル化されたらおそろしく便利に処理できるようになった。だがアナログ情報は本当に扱いにくい。紙の書類、ファックス、音声、画像、映像などはデジタル化されない限り情報の処理に困る。場所をとるし、再利用や編集が難しい。

もちろんこれらのアナログ情報をデジタル化する方法は昔からあった。だがそういったデジタル化は不便だった。デジタル化するための機器が設置されている場所まで行かなければいけなかった。いきおい、デジタル化をするのが億劫になった。



■ iPhoneでいつでも・どこでも・何でも情報をデジタル化

しかしiPhoneは実は、携帯型汎用デジタル-アナログ変換器(D/A converter)だ。JotNotといったアプリを使えば紙の書類をいつでも・どこでも、綺麗にスキャンできる。補正機能があるので、名刺や書類がきちんとスキャンできるのがありがたい。

もちろんiPhoneのカメラやビデオを使えば画像や映像がいつでもデジタル化し処理しやすいようになるのは言うまでもない。

ちょっとした思いつき ―書き出すと面倒だし時間もかかるようなアイデア― はiPhoneで録音して、それをメールで送れば後でそのデジタル化された音声をいかようにも使える。(私はまだ使っていないが音声認識ソフトを使えばかなりの精度で文字化できるはずだ)。

もちろん画像・映像・音声ののデジタル化は携帯電話でもできたのだが、iPhoneは携帯電話よりもはるかにコンピュータに対する親和性が高いので、デジタル化への意欲が高まる。

画像や映像やをいつでもどこでも簡単にデジタル化できるメリットは大きい。これまでコンピュータにのらなかったアナログ情報をどんどんデジタル化できるようになったことで、コンピュータの有用性がさらに高まった。

私にとってのiPhoneとは、このような情報のデジタル変換器としての意味合いが大きい。もちろんiPhoneを使って、Web情報や、私の全ファイル(DropBoxでクラウド保存)といった膨大なデジタル情報をいつでも私の目の前に示すというデジタル情報のアナログ変換器としての機能も重要であることはいうまでもない。だから私はiPhoneを、携帯型汎用D/A Converterとして考えることにしている。




■ Evernoteとの組み合わせでiPhoneは、はるかに強力になる

この携帯型汎用D/A ConverterとしてのiPhoneは、Evernoteと組み合わせると、さらに強力な道具になる。生活様式が変るぐらいだ。Total Recall (ライフログ) が夢物語ではなくなってくる。


かつて数々の道具は私たちの生活を変えた。ビデオデッキ、ウォークマン、携帯電話、パソコン、Email等々。私たちはこれらがない生活を今更想像することは難しい。それと同じぐらいの、いやそれ以上の変化をiPhone + Evernoteはもたらすかもしれない。Evernoteを私は今月始めから使い始めたが、もう少し使いこなしてから、その便利さをまとめてみたい。



■ でもまずはiPhoneの基本的な使いこなしが大切だった

これだけ便利な機器だから、さらに使いこなそうと本屋で目にしたガイドブックを買った。類書がいくつかあったが、田中裕子 (2009年11月初版)『iPhone x BUSINESS PERFECT BIBLE』翔泳社は、情報の有用性が高く、レイアウトなどもよくてわかりやすく使いやすそうだったので購入した。

購入してよかった。知っておくべき基本操作(画像保存や高速日本語入力の方法など)や便利なアプリなどを簡単に学ぶことができた。この本にかけた値段と時間は、これからの生活に大きな違いをもたらすだろう。iPhoneの操作は直感的にも学べるが、このようなガイドブックで組織的に学べば、時間を買える。このような本への投資は惜しむべきではないだろう。


⇒田中裕子 (2009年11月初版)『iPhone×BUSINESS PERFECT BIBLE for iPhone 3GS&3G+iPod touch』翔泳社






【広告】 教育実践の改善には
『リフレクティブな英語教育をめざして』を、言語コミュニケーションの理論的理解には『危機に立つ日本の英語教育』をぜひお読み下さい。がんばってブログ記事書いてますから、紙の本を買ってね(笑)。






0 件のコメント: