2011年4月28日木曜日

いかに政府が福島第一の現場に対して愚かな指示を出しているか

4月27日青山繁晴【ニュースDEでズバリ!福島原発現地取材】





【ニコニコ動画】4月27日青山繁晴【ニュースDEでズバリ!福島原発現地取材】




青山繁晴氏は本当に良心的に取材をし、勇気をもって報道しています。心からの敬意を表します。

福島第一の最前線(緊急時対策本部)で指揮を取る吉田昌郎所長が、どれだけ現場の状況を把握し、現場で復旧作業に従事する作業員の信頼を得ながら、粉骨砕身しているかは『週刊現代5/7日・14日合併号』でも報道されていますが(ぜひオンライン登録をするか、実物を買ってください!)、この番組でも現場の様子がきちんと報道されています。

その中で、吉田所長の



「今回の事故は初期対応次第では小さくできたはず」



「東電・政府は現場を見ないであれこれ指示を出さないでほしい」



という貴重な意見が表明されています。現場の責任者として、自らの社会的生命をかけて訴えています。


社会的生命を通り越して、文字通り生身の生命をかけて、原発事故対応をしている人々の最高責任者 ―現場の信頼を一心に受けている人― の声です。落ち着いて、誠実に、現場の人間として伝えるべきことを吉田昌郎所長が語り、それを青山繁晴氏ができるだけ公正に伝えています。

福島第一原発現場の声を伝えているのは一部の良心的な報道だけです。

多くのメディアは、自らの被曝を恐れて現場にも行かずにあれこれ言っているだけです。そして東電・政府の声ばかりを伝えます。


現場を知らない人間が、現場に行こうともしないまま、自分の保身ばかり考え、現場に無理難題を押し付け、現場の人間を疲労困憊させ、問題を余計に悪化させてしまうということは、日本文化ではしばしば繰り返されています。

それが今回のこの重大事故でも繰り返されています。

例えば、放射性物質に汚染された水を海に流したことを国際世論で叩かれた後、政府は安全な水まで海に流すことを現場に禁止させています。現場の吉田所長がそれに抗議すると、政府は「法律では云々」と保身の理屈ばかり並べているそうです。


非常時のリーダーシップとは


1 あいまいな状況下においてもタイムリーに決断を下して行動する、

2 目的を明確に部下に伝達。ただし、どうやるかの実践は現場の判断にまかせる、

3 第一に任務の遂行。次いで、隊員全員を無事に帰還させる。自分のことは一番最後。

危機の際のリーダーシップ、そして現場と本部


です。


最前線の現場の吉田昌郎所長は、『週刊現代5月7日・14日号』や上記のテレビ報道が伝える通り、このようなリーダーシップで果敢に問題解決を試みています。


しかし、それを現場を知らない、東京にいる東電幹部や政府首脳が邪魔をしています。権限上は吉田所長より上にあることをいいことに、机の上で考えただけの思いつきで現場を混乱させています。

私は現場の人間を常々尊敬してきました。現場で汗を流す人間こそが、現場の知恵をもっているからです。「公正無私」ともいえる現場の人間を私は多く知っています。それに対して「公正無私」な「偉い人」はほとんど知りません。

「現場」という言葉を私はいつも誇りをもって使っています。「現場」という言葉に蔑称的な含意を込めて人間を私は嫌い軽蔑しています。

特にこのように誰も経験したことがない困難時には現場の知恵と勇気が必要です。現場にいない人間がやるべきことは現場の人間を最大限に支援することです。


福島第一だけでなく、福島の学校、被災地の避難所など、さまざまな「現場」で苦闘する方々がいます。

まずは「現場」の声に耳を傾けましょう。今回被災を免れた人間にもそのくらいはできるはずです。


福島第一原発の復旧は予断を許しません。収拾に失敗したら、日本国だけでなく、国際的にでも大問題になります。


ここは、原発現場で働き、実際の状況を最もよく知る人間を最大限で支援しなければなりません。

この報道をした青山氏は、この報道をすることによって


現場を大切にする国に戻りたい


と言っています。まったくその通りです。

25分間の番組動画ですが、きっと削除要請が来るでしょう。「法律では云々」と保身の理屈を並べることばかりに人生を費やしてきた人々の口達者は相当なものです。


だからその前に見てください。可能ならば自分でダウンロードしてください。そして何よりも、この現場の声を記憶に残してください。

あなたの心の中までは、どんな権力者も介入できません。すくなくとも直接的には。






追記(2011/04/28)

本日(4/28)の正午から、岩手・宮城・福島・茨城のラジオ7局の放送が、インターネットでどこからでも聞けるようになります。




当プロジェクトは風評被害からの回避の一助となるよう、地域密着度の高いラジオ情報を通して、被災地区の現状を日本全国へ正確に届けること、かつ、ふるさとから避難されている方々に、ふるさとの様子を伝えること、それこそが今、当社のできる支援と考えてのことです。

http://radiko.jp/newsrelease/pdf/20110427_001_pressrelease.pdf


というのが目的だそうです。radiko_jpさんに感謝!



必要物資・支援要求マップ 311HELP.com







0 件のコメント: