2015年10月6日火曜日

英語教師のためのコンピュータ入門



以下は柳瀬の授業(「英語教師のためのコンピュータ入門」)の受講者のためのページです。2015年度の授業は、前年度の内容を精選し、かつ一部新しい内容を加えます。授業の資料は著作権などに抵触しない限り、できるだけここに掲載します。





第1回 (10/7)  はじめに




「コンピュータを学ぶ」から「コンピュータで学ぶ」へ

「英語を学ぶ」から「英語で学ぶ」へ

そして「コンピュータと英語で学ぶ」へ




では


何を学ぶ?

何のために?

誰のために?





Computer for Communication and Community



"The only person who is educated is the one who has learned how to learn and change."
Carl Rogers


We do not learn from experience... we learn from reflecting on experience.

Failure is instructive. The person who really thinks learns quite as much from his failures as from his successes.

The self is not something ready-made, but something in continuous formation through choice of action.

Education is not preparation for life; education is life itself.

John Dewey



"You are not bored. You are just boring."

Anonymous



子曰、知之者、不如好之者。好之者、不如樂之者。
『論語』雍也第六 140
http://rongo.jp/kaisetsu/rongo.php?140,1






***



2015年度 英語教師のためのコンピュータ入門


1年生: 水曜7-8限 K208教室
担当:柳瀬陽介
yosuke@hiroshima-u.ac.jp
http://yanaseyosuke.blogspot.com/
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http://kyoeigradedreadersselection.blogspot.jp/





この授業の主な目的

(1) 現代社会におけるコンピュータ文化の重要性を理解する

(2) ウェブ上の有益な英語情報を活用できるようになる。

(3) コンピュータについて自分で学べるようになるための基礎知識と検索技術を習得する。

(4) 統計に関する基礎的理解に基づいて表計算ソフトを使いこなせるようになる。



この授業での評価方法

以下のブログ記事を読んでください。

■ 2013年度後期から私の授業ではポートフォリオ評価を導入します。
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2013/09/2013.html
■ 広大教英生がお薦めする英語動画集 (第二週目より毎週提出)
http://kyoeivideoselection.blogspot.jp/
Sを取る(あるいは成績を一段階上げる)ために
■ 自主性を開拓するために ―書評かプロジェクトに挑戦してみてください―
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2010/10/blog-post_08.html

■ 広大教英生がお薦めするGraded Readers
http://kyoeigradedreadersselection.blogspot.jp/
ちなみに成績とは関係ありませんが・・・

■ 月水金の昼休みに昼読をやっています
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2015/09/blog-post_29.html






助言

(1)コンピュータを怖れないでください。コンピュータはあなたを助ける道具なのですから。コンピュータに対する苦手意識を払拭できたら、それだけでこの授業の狙いは達成されると言っても過言ではありません。

(2) まずは基礎的な原理と構造を理解してください。あとは操作の中から手があなたに知恵を与えてくれます。うまくいかないことやトラブルをむしろ学びの機会ととらえて、ゆっくりと手で学んで下さい。いろいろと失敗をできる時間があるのが学生の特権です。

(3)うまく動かない時にはどうぞ焦らないで。パニックになったりイライラしないで、試行錯誤したり検索したり人に尋ねたりしてください。お互いに上手に助け合う文化を熟成させましょう。

(4)すべてを理解しようとしないでもいいです。使っているうちに、少しずつわかったり発見したりしてゆくものですから。「とりあえず使える」状態になればあとは雪だるま式に習熟できます。

(5)授業外でのコンピュータ使用を前提としています。授業時間だけのコンピュータ使用では習熟できませんから、空き時間を使ってどんどんコンピュータを使って慣れてください。他の授業やサークル活動に関する作業もできるだけコンピュータを活用して行なってみてください。

(6)でもどうしても慣れないなら使いやすい参考書を本屋で見つけて買ってください。私も何度も経験しましたが、自分に合った参考書は多くの時間を節約してくれます。2000円以下で多くの時間が買えるのですから、これはいい投資です。

(7)特に単純作業をやったりしているときは、自分の注意資源の数パーセントを常に「どうしたらこの作業をより効率 的に行えるだろうか」という問いに向けてください。コンピュータには便利な小技がたくさん隠されています。右クリックはしばしば行い、「ツール」「オプ ション」などはどんどん変更して、あなたのコンピュータを"personal"なものにしてください。(「とりあえず右クリック」、「ツール・オプションはとりあえず見てみる」)。

(8)授業への要望などは積極的に知らせてください。お互いのコミュニケーションを密にすることでよい授業を創り上げてゆこうと思っています。




参考


■ タッチタイピングについて

パソコン操作の大半を占めるタイピングがうまくできなければ、作業が進まず、時間ばかりかかってしまいます。とてもイライラしてしまうかもしれません。

一生涯のうち、タイピングに費やす時間はおそろしいほど大量の時間となります。人生の多くの時間を、キーボードとディスプレイ(と脇に置いてある文書)を交互に見るために首を動かし続け、不器用に(そして不正確に)指先を動かすことは、人生の無駄です。

ぜひとも若いうちに、手元を見なくても高速かつ正確にタイピングができるタッチタイピングの技術を覚えておいてください。

技能訓練は、最初に合理的に短時間で集中的に行うのが一番です。

その点でお薦めするのが以下のソフトです。私も試してみましたが、訓練体系が非常に合理的にできていて、これならおおいに時間を短縮してタッチタイピングができそうです(タッチタイピングでは最も定評のあるとされている「増田式」に基づくソフトだそうです)。



CIEC TypingClub 本格的タッチタイピングソフト
(大学生協で扱っています)
http://software.univcoop.or.jp/typingclub.html



もしお金をかけずにタッチタイピングを覚えたいなら、適当にグーグル検索していいサイトを探して下さい(いいサイトがあれば、ぜひ教えて下さい)。

残念ながら、今の学校教育ではICTの基本であるタッチタイピングが、どの段階でもきちんと教えられていません(少なくとも私が接する大学生のタッチタイピ ングの能力は千差万別で、高校卒業までの学校教育で、きちんと教育されたようには思えません)。大学生の皆さんは、ぜひ在学中のうちにタッチタイピングを 習得しておいてください。



▲ パソコン教室

パソコンの基本的な操作法にゆっくり習熟したい人は下記の講座などの良心的なものを受講してみてもいいかもしれません。


広島大学生協 パソコン総合サポート(略称PCSS)
http://www.hucoop.jp/fresh/support.html





ま た、Microsoft Officeの使用法については、以下のようなサイトを参考にして自学自習しておいてください。(この授業では、皆さんの思考を深い所で変えて、行動を根 源的に変えることを目的にしていますから、マニュアルを読めば誰でも自学自習できるようなアプリの表面的な操作方法に対してはあまり時間を割きません。た だし操作方法に迷ったら気軽に私か友人に尋ねてください)。

Microsoft: Officeのトレーニング
http://office.microsoft.com/ja-jp/support/FX010056500.aspx

Microsoft At Home: Officeの便利な活用方法をご紹介
http://www.microsoft.com/japan/athome/magazine/office/navi/officetop.aspx

なお、以下の「動画マニュアル.com」は、MS Officeに限らず多くのアプリの使用法を動画で解説してくれているサイトです。ぜひ活用してください。

動画マニュアル.com
http://www.dougamanual.com/


また書籍としては、Word, Excel, PowerPoint, Googleなどの入門書を若干教英学部生控え室に常備おいています。教英の学生さんは、適宜空いた時間などに以下の入門書を何度も眺めて、使い方に慣れ親しんでください。何度も言いますが、習うより慣れろ!です。




授業で使う主なホームページ



・広島大学Bb9(振り返りや課題の提出用)
広大ホームページの「もみじ」からアクセスして下さい。

Bb9の使い方
https://app.box.com/s/9bphvy9h2fogc8riu8094zo9yezj09ox

主に使うのは「教材」の機能です。課題提出はBb9で行ってください。柳瀬の個人メールアドレスへの提出は(Bb9の不調などの仕方のない場合を除いて)避けてください。
なお書き込みは、すべて授業前夜である火曜日の23:59までに行ってください



授業に必要なもの

・学生証(K208教室でのコンピュータ使用のため)
忘れたら授業ができません。必ず持ってきて下さい

・USBフラッシュメモリ。ただしDropboxなどのオンラインストレージを使うなら不要。

・イアフォン (しばしばPCから音声を聞く必要があります)。


遅刻・欠席・参加に関する方針

・甘やかされた内弁慶でしかない「お子ちゃま」や、単位がほしいだけのために受講を希望している人はお断りします。お互いに真摯な学びの空間を育てるためです。しっかり学びたい人だけが受講して下さい。

関連記事 ▲「教養ゼミ」での学部一年生へのメッセージ
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2012/04/blog-post_24.html

・遅刻は認めません。最初の点呼の時にいなかったら欠席扱いにします。欠席3回以上で、評価を一段階下げます。欠席5回以上は単位認定をしないことを原則とします。やむを得ない理由があった場合は申し出てください。

・私語や居眠りなどは許しません。注意しても止めないようでしたら教室から出ていってもらいます。楽しい学習環境を保つために、最低限のケジメだけはつけます。

・なお教室に入ったら、毎回必ず違う席に座り、違う人の隣に座ってください(お互いに気軽に質問できるようにするため、一人だけ離れては座らないでください)。





この記事での凡例

このブログ記事で、記事・論文・書籍の名前の前に付けられた■、▲、★の記号はそれぞれ次のような意味を持っています。

■ 授業の前にきちんと読んで、そのまとめや感想などをWebCTシステムに書いておくべきもの(四角ですから「きちんと読め」と覚えて下さい)。

▲ 授業の前に参考程度に読んでおくべきもの(三角ですから、四角ほど「四角四面に読む必要はない」と覚えて下さい)。

★ S(秀)判定のための課題例。念のためにブログ記事だけは読んでおいてください。この記事で紹介された本を書評したらS評価の対象とします(星印ですから「輝くSを取るためのもの」)と覚えて下さい。


私の講義の原則





「メディア」とは?

さて、それでは本題に入ります。この授業では、英語教師という視点からコンピュータについて学びますが、コンピュータというのは「メディア」です。また英語などの言語も「メディア」と呼ばれます。そもそも「メディア」とは何でしょうか?
ここでは、コンピュータや印刷物あるいは言語などだけでなく、身体もメディアの一種だという論を展開します。
というわけで、身体の重要性についての次の記事から読み始めてください。

■ 自然な表情の発露について
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2015/10/blog-post.html

■ メディア・リテラシーについて
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2012/10/blog-post.html

■ インターネットは魔法でありその呪文は言語である。そして魔法界の務めはつなぐこと。
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2012/10/blog-post_3.html

■ 私は言語に生き、言語は私に生きる
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2012/10/orionis23-abc-33the-human-mind-is-idea.html



ネット生活の暗黒面

このコンピュータあるいは言語というメディアですが、使い方によっては自分の「暗黒面」を増幅してしまうことがあります。特に匿名でのウェブ発言により、人の邪悪さを増大してしまうことがしばしばあります。

以下は、2013年9月27日の毎日新聞コラム(余録)からの引用です。

しかし今日、震災復興でこんな落書が出てきた。

「復興は不要だと正論を言わない政治家は死ねばいい」。経済産業省のキャリア官僚が匿名ブログに記したのは、学も才気もどこの話かという放言だった。被災地は「ほぼ滅んでいる過疎地」、そこで既得権をむさぼる高齢者にかける費用はむだだという書き込みだ。

匿名をいいことに、他日のブログでは高齢者に「早く死ねよ」と書いていたともいう。聞けば胸が悪くなる話で、懲戒処分も当然である。官僚のネット書き込みといえば、復興庁の役人がツイッターで市民団体などを「左翼のクソども」呼ばわりしたのも記憶に新しい

http://mainichi.jp/opinion/news/20130927k0000m070115000c.html




こういった邪悪さを、私たちも自分の中に育んでしまわないようにするために以下の記事を読んでください。



■ 正義が「呪い」に転ずるとき ―あるいはネット上での発言についての注意―
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2010/09/blog-post_30.html

■ 片田珠美(2010)『一億総ガキ社会 「成熟拒否」という病』光文社新書
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2010/10/2010_8365.html

▲ 内田樹(2010)『邪悪なものの鎮め方』バジリコ、内田樹・釈徹宗・名越康文(2010)『現代人の祈り―呪いと祝い』サンガ
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2010/09/blog-post_30.html





その他の諸注意

・遠隔操作ウィルスに注意!

あなたのコンピュータを、第三者が勝手に遠隔操作してしまうウィルスが最近増えています。そういったウィルスに感染しないためには、

(1)Windows Updateやアンチウィルスソフトを忘れない、

(2)見知らぬ人はもちろん友人・知人からのメールに添付されている不審なファイルは開かない(友人・知人もウィルスに感染しているのかもしれない、

(3)同じようにメール内にある不審なURLはクリックしない、

(4)信頼できないサイトではクリックをしない(そもそも信頼できそうもないサイトには行かない)、

(5)USBメモリなどを通じての感染の可能性に注意する、

などの注意を怠らないでください。デジタル生活での「勘」をつけてください。

参考:サイバークリーンセンター
https://www.ccc.go.jp/bot/index.html



・不審なメールやサイトであなたのIDやパスワードなどを入力してはいけない!

あなたの友人・知人から以下のようなメールが送られてきたら、あなたはどうしますか?

How're you doing? I know this might be a surprise to you but am sorry to reach out to you in this manner. I apologize for not informing you about my travel to Philipines for a Project.

Everything is going fine but there's a little problem, I misplaced my wallet on my way back to the hotel and right now all my credit cards and money are gone. Am sending you this message to inform you that am stranded at the moment and need your help financially. Am not sure if you have that much but will you be able to help me with a loan of 3200 US Dollars to pay the hotel bills and get back home?

I will appreciate whatever amount you can afford to help me with and am sorry for the inconvenience this message might cause you but please understand that am in a very bad situation right now and would appreciate if you could help me out. I will email you the transfer details upon your reply.

Thank you in advance

Best,




実は、こういったメールは、悪意の第三者にメールアカウントを乗っ取られたことにより、送られているものです。私の複数の友人がこのようにメールアカウントを乗っ取られ、そのメールアカウントにあるすべての情報を失い、かつ乗っ取った第三者に悪用されました。

乗っ取られた人は、たいていの場合、一見非常に信頼できる組織から送られてきたように思えるメールに対して、不用意に自分のメールアカウントのパスワードを返信してしまったことで、このように自らの情報と信頼を失ってしまっています。

メールアカウントのIDやパスワードに限らず、銀行、クレジットカードなどのIDやパスワードを、メールや電話で他 人に教えることは絶対にやめて下さい。また一見正式なサイトに思えるサイトが実際は偽サイトである場合もあります(上記のメールアカウントを乗っ取られた 人は、このようなサイトでIDやパスワードを入力してしまったので、このような被害にあいました)。

このように公式機関(コンピュータ会社、銀行、クレジットカード会社、大学など)を装った電子メールを送り、IDや パスワードなどの個人情報を詐取する詐欺をフィッシング (phishing) と言います。下記サイトなどでフィッシング詐欺について学び、注意してください。


フィッシング(Phishing)とは
http://www.antiphishing.jp/consumer/abt_phishing.html

フィッシング対策の心得
http://www.antiphishing.jp/consumer/attention.html




・ネットカフェなどのパソコンでIDやパスワードを入力することは避ける

ネットカフェなどの不特定多数が使用する環境でのパソコンには、key loggerと呼ばれるソフトがインストールされており、そのパソコンでタイプした入力は第三者に入手され、パスワードやクレジットカード番号などの個人 情報も盗まれうる、と考える識者は多くいます。不特定多数の人が使うパソコンでは、IDやパスワードなどを入力しなければならない作業は基本的にやめてお くべきです。



・OSとソフトウェアの更新を忘れない。

Windows Updateを確認せよ。
http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows/help/windows-update



・ウィルス対策を必ず行う。

広島大学ではウィルス対策ソフトを構成員に対して無償提供しています。ウィルスの被害はあなた個人を超えて大きなものになる場合があります。アンチウィルスソフトのインストールと更新を忘れないでください。



・パスワードはわかりにくいものにして、かつ定期的に変更する。

パスワードは8桁以上で、文字種(大小英文字、数字、記号)すべてを組み合わせることが推奨されます。これにより安 全度が大きく高まります。(パスワードに、辞書には載っていない方言や俗語やあだ名などを使うと、自分では覚えやすく、かつ海外からのパスワード解読に対 して比較的強固になるかもしれません)。



広島大学情報セキュリティ対策のページも今一度読んでおいてください。

▲ 広島大学情報セキュリティ対策
http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/intro/jyoho-ka/sec/p_5e3e51.html




※課題

・振り返り: 上記の■印の記事を読みなおして、そこから感じたこと・考えたことをBb9の振り返り欄に書いてください。ただし、あまりに口語的な日本語は避けるこ と(例、「これを読んだ時、○○ってマジでカッケーと思った」)。日本語の標準的な書きことばを基盤にしながらも、親しみやすくわかりやすい日本語を使う ことを覚えてください)。

・予習: 下記の「第2回にある ■印のついた記事を読んで、感じたこと・考えたことをBb9の予習欄に書いてください。

な おBb9に投稿をする際は、いきなりBb9システム上に書き込むのではなく、いったんエディターやワープロで文章を完成させてからそれを コピーしてBb9に貼り付けてください。前者の方法ですと、誤って未完成原稿を投稿しあとで削除できなくなったりすることがありますし、後者 の方法ですと、自分で文章をじっくり読んで推敲できます。後者の方法でお願いします。

・Graded Readers: Graded Readersは希望者だけの自主課題ですが、最初は全員提出してもらいます。まずは教英学部生控室から一冊借りて読み始めてください(貸出簿にはきちんと記名し、必ず返却すること)。  第二週目の授業が終わったら、そのGraded Readersについて紹介記事を書いてもらいますので、読み進めておいてください。







第2回 「広大教英生がお薦めする英語動画集」に参加する (10/14)


■ 「広大教英生がお薦めする英語動画集」にある先輩の記事を読んでみよう(そしてそれらよりも確実に質の高い記事を書こう!)。
 ブログ右端の欄のちょっと下にあるLabelやブログ左上の検索窓などをうまく使って、面白そうな紹介記事を幾つか読み、最低一つは紹介されているTED動画を見てみよう。
 http://kyoeivideoselection.blogspot.jp/

■ 「はじめに」を読んで、このプロジェクトの意義を理解して下さい。
http://kyoeivideoselection.blogspot.jp/2013/10/blog-post_6981.html

■ 「記事の投稿方法」の記事およびその中にあるスライドを読む。
http://kyoeivideoselection.blogspot.jp/2013/10/blog-post_13.html

■ 「注意:フォーマットに即して投稿をしてください」を読んで、ウェブ文化のあり方について考えておいてください。
http://kyoeivideoselection.blogspot.jp/2014/04/blog-post_23.html

■ 小林雅一 (2011)『ウェブ進化最終形 「HTML5」が世界を変える』朝日新書
この記事およびこの記事からのリンクを読んでできるだけ「HTML」についての理解を深めておいてください(わからないならわからないで結構ですから、必ず自分なりの理解を試みて下さい)。
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2011/09/2011-html5.html

■ 「広大教英生がお薦めするGraded Readers」を読んでおいてください。
http://kyoeigradedreadersselection.blogspot.jp/


 ※ 課題

・振り返り: 上記の小林雅一 (2011)『ウェブ進化最終形 「HTML5」が世界を変える』朝日新書およびそこからのリンク記事を読みなおして、そこから学んだこと・感じたことをBb9の振り返り欄に書いてください。

・動画: 「広大教英生がお薦めする英語動画集」に投稿してみてください。「コンピュータが苦手」と思っている人は、友達と一緒に作業をすることをお勧めします。

・予習:次回の■の記事をとりあえず読んで、感じたこと・考えたことをBb9の予習欄に書いてください。(膨大な量になりますので、隅から隅まで精読することまでは求めませんが、きちんと目は通しておいてください。なお、来週は特にイアフォンを忘れないように!)








第3回 ウェブ上のリソースを使って英語発音を自学自習する (10/21)




世界中の多くの人に楽に通じる発音技能をもっているととても便利です。ぜひ学生時代に英語の発音をマスターしてください。また、小綺麗な服装をしているととりあえず社会的に信用してもらえるのと同じように、英語の発音が誰にでもわかりやすい標準的なものであれば、とりあえずですが、英語教師としてそこそこ信用されますので、浮世の備えとしても発音技能は習得しておいてください。

発音技能の習得のために、発音記号 (phonetic symbol) を知っておくことは、必須ではないものの、知っておくと何かと便利です。そもそも皆さんは英語教師を目指しているのですから、ここできちんと発音記号もマスターしておきましょう。

発音記号については、標記が微妙に異なる場合がありますし、そもそも地域方言によっても発音(構音)の仕方は異なりますが、まずは大まかな共通事項を理解して体得しましょう。

英語の発音記号と英単語例:これらのページでまず発音記号と音(=その発音を有する単語の中の音)を結びつけて下さい。

■ 発音記号の読み方
http://www.linkage-club.co.jp/entry/hatsuonkigo.html

■ 発音記号一覧表
http://hatuon.sakura.ne.jp/p_minikouza/itiran.php

▲ Phonetic symbols for English
http://www.phon.ucl.ac.uk/home/wells/phoneticsymbolsforenglish.htm

次に、母音と子音の相互関係を図で理解します。やみくもに発音(記号)を覚えるのではなく、発音の体系性を理解して下さい。

まず母音 (vowel) です。

■ Chart of English Vowels:英語の母音は、口内のどの位置で音が発生するか(前・中・後 (front, central, back) と高・中・低 (high, mid, low))、緊張した音 (tense) かしていない音 (lax) 、単母音 (monophthong) か二重母音 (diphthong) か、などで体系性をもっています。下の図で確認してください。
http://pages.uoregon.edu/l150web/vowel.html

■ 上の図には二重母音/ai/の/a/が抜けていますので、下の図で補って下さい。
http://commons.wikimedia.org/wiki/File:English_vowel_chart.png

次に子音 (consonant)です。

■ 英語子音の発音法のわかりやすい表記:この説明で、難しい音声学用語が意味することをできるだけ体感的に理解してください。 ただし、The Study of Languageに従って作成したこの表でのrのは、下のConsonant Chartとは構音位置が異なっています。
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2011/12/blog-post_09.html



子音の体系性を理解した上で、下のアプリを使ってそれぞれの発音を確認・理解し、体得を試みてください。このアプリはチャートやビデオと連動したすぐれものですから、皆さんのスマホなどにダウンロードしてもいいかもしれません。
■ Phonetics: The Sounds of American English
http://www.uiowa.edu/~acadtech/phonetics/english/english.html



それでは甲南大学の伊庭緑先生による素晴らしいサイト(英語発音入門)で、英語発音をじっくり自学自習しましょう。
■ 英語発音入門
http://kccn.konan-u.ac.jp/ilc/english/



英語発音の体系性を理解した上で、以下のサイトなどを参照し、具体的なポイントに即して発音の自学自習を行ってください。

▲ 【英語】 じつはカンタン!発音記号 がすべてわかる知恵ノート 【読み方】【覚え方】 http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n172678

▲ 英語発音がよくなる10のコツ
http://hatsuon.msize.net/index.html

▲ 田尻悟郎のWebsite Workshop
http://gtec.for-students.jp/tajiri/consult/answer02_20.htm

▲ 発音が確認できる無料のオンライン辞書
http://allabout.co.jp/gm/gc/50506/



S認定のためにも必要な自主課題のプロジェクトの例として、以下のようなものが考えられます。Sを取るためというより、自分のため(そしてプロジェクトの成果を見てくれる人のため)にこれらの★印課題を試みて下さい。

★ 上記のようなサイト・アプリなどを使って、自分がいかにして発音をマスターしていったか(あるいは誤った発音を矯正していったか)を克明に(しかしわかりやすく)記録してください。英語教師および英語教育の関係者は、そういった当事者の記録を非常に欲しがっています。その記録は学習指導で非常に役立つからです。

★ フォニックス (Phonics) 入門:発音と綴字の関係を示したのがフォニックス (phonics)で、英米などでは非常に普及していますが、日本の英語教育ではまだ普及が遅れています。下のサイトなどでぜひ体系的に勉強して、自分が将来赴任した学校ですぐに配れるように教材化してみてください。
http://phonics.friends-esl.com/

★ フォニックスに興味をもった人は、ぜひ以下の記事を読んでください。
 山下桂世子先生による講演会 (「多感覚を用いたシンセティック・フォニックスと特別支援教育」)
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2015/05/blog-post_29.html





ついでながら私見を述べておきます。英語発音に関しては時にマニアというべき人達がいて、「その発音では通じるかもしれないが、ネイティブの正確な発音ではない!」と息巻くことがあります。しかし私は、 (1) その「ネイティブ」というのは理想化された虚像であり、(2)現代ではノンネイティブはリンガ・フランカとしての英語を使用する戦略の方が効果的であり(内田樹先生の思考をゆさぶるエッセイ「リンガ・フランカのすすめ」をお読み下さい)、(3)限られた時間という貴重なリソースはマニアックな発音学習よりも、その他の(英語および英語以外の)学習に向けた方がその人の個性と才能を活かせる、と考えますので、英語発音は「世界のさまざまな人が聞いて、楽に理解してもらえる (comfortably intelligible) レベルを目指す方がいいと思います。

ただ、こういうことを言うと「いや、英語の発音というものは・・・」と目を吊り上げるマジメな方々がいらっしゃいます(こと発音に関してはどうしてこんなにこだわる人がいるのだろう。やっぱり「ネイティブの英語発音」が象徴的権力 (symbolic power) だからかなぁ)。 そんな方々に私も時々ギロンを吹っかけられますが、私はそのようなギロンには興味ありませんのでどうぞご勘弁を。 m(_ _)m





※ 課題

・振り返り: 上記の■印のサイトをじっくり読みなおして、そこから学んだこと・感じたことをBb9の振り返り欄に書いてください。

・動画: 「広大教英生がお薦めする英語動画集」に投稿してください。

・予習:次回の■印記事を読んで、感じたこと・考えたことをBb9の予習欄に書いてください。







第4回 自分のPCを"personal"なものにして、
無料のウェブリソースを使いこなす。(10/28→11/4)




(1) 自分のPCをpersonalなものにする。


■ 右クリックとショートカットキー
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2008/11/blog-post_24.html

▲ Windowsのキーボードショートカット
https://www.microsoft.com/ja-jp/enable/products/keyboard/default.aspx?navIndex=4

▲ Macのキーボードショートカット
https://support.apple.com/ja-jp/HT201236 

■ 「Google日本語入力」を自分のPCにインストールする
http://www.google.co.jp/ime/
私見では、マイクロソフトの日本語変換 (Microsoft IME) は非常に使いにくく、仕事をしていてイライラしてしまいます。一番よい日本語変換はATOKで、私も一時期は有料でこれを使っていましたが、現在は無料で使える「Google日本語入力」を使っています。

■ 「Google日本語入力」に自分なりの単語登録をする。
画面のどこかに浮遊しているように表示される小さな長方形に、常にGoogle日本語入力のアイコン(青い丸)が出ているようにし(つまりはGoogle日本語入力を常用にし)、レンチのアイコンをクリックして「単語登録」を選ぶ。

この機能を使って、自分が個人的によく使う単語などを登録する。例えば私は「y」で「柳瀬陽介」を、「おs」("os")で「お世話になります。柳瀬です。」を登録しているので、キーボードに"y"や"os"と入力して変換キー(スペースバー)を押すだけで、上記の単語や文を入力できる。登録できるのは単語だけでなく、上記のような文や、自分の住所などのある程度ながい文字列も含まれる。

■ 英語版のChromeとFirefoxを自分のPCにインストールする
私はコンピュータ文化と英語に慣れるためには、できるだけ英語モードでコンピュータを使い、英英辞書を使って英語を読むことを強くお勧めしています。

とくにアプリの開発などは日進月歩なので日頃から英語アプリを使う習慣をつけておいてください。
「日本語でないとコンピュータが使えない」状況でしたら、非常に不便です。どうせコンピュータ用語はカタカナ語が多いのですから、とりあえずブラウザーの設定(および今後インストールするアプリやソフトウェアの設定)を英語にしておくことをお勧めします。

自分のPCにChromeとFirefoxをインストールする場合は、ぜひ英語版をインストールしてください。

■ ブラウザーに便利なオンライン辞書をインストールする(extension or add-on)

  Chromeの場合
画面右上の三本線アイコン→Tools→Extensions→Get more extensins
(もしくは、検索語を"Chrome Web Store"として検索)
左上の検索窓に"Dictionary"と入力
よく説明を読んで、AppsとExtensionsの中から自分で一番使いやすそうなオンライン辞書を選んで下さい。
また、検索語を"Chrome ウェブストア"とすると、日本語でのAppsとExtensions(この場合は英和辞書)を選ぶことができます。


  Firefoxの場合
画面右上の三本線アイコン→"Add-ons"→"Get Add-ons"
右上の検索窓に"Dictionary"と入力
よく説明を読んで、AppsとExtensionsの中から自分で一番使いやすそうなオンライン辞書を選んで下さい。 また、検索語を"firefox アドオン"とすると英和辞書を選ぶことができます。

▲ "アドオン 辞書"で検索する。
この項目に限らず、教師が指示する課題だけをやるだけの受け身の態度にならないでください。授業で指示される課題は、あなたの終着点でなく、あなたの成長にとってきっかけに過ぎません。
何度も繰り返して恐縮ですが、単位を取るためだけのお勉強は、長期的にはあなたの人生の無駄であり、あなたの人生を歪めかねません。社会で不適応をおこしてしまう「マジメな良い子」「受験秀才」に決してならないでください(そして教師になったらそんな子どもを決して育てないでください)。





(2) ウェブ上の無料リソースを使いこなす


上記のブラウザー辞書は便利だが、時にもっと詳しく調べたくなることがある(というより英語教師なら、調べるべき)。そういった時のために、以下のようなサイトをブラウザーに登録しておこう。また、これらのサイトを使いこなせるようになるためにも、早く「英語で英語を理解できる」ようになろう!そうすれば加速度的に英語力は向上する。

■ 多くの辞書を「串刺し検索」できる感動的なOneLook Dictionary Search
http://www.onelook.com/

■ 通常の辞書として常用し、すぐに類義語辞典 (Thesaurus)や引用集 (Quotes)が使えるDictionary com
http://dictionary.reference.com/

辞書は英英辞書を原則とするとはいえ、時に英和・和英を使った方がいい場合もある。そんな時のために、以下のようなサイトもブラウザーに登録しておこう。

▲ Weblio辞書
http://www.weblio.jp/

▲ 英辞郎 on the WEB
http://www.alc.co.jp/

こと「英語を書く」ことにかけては、このPurdue University Online Writing Labだけは必ず使いこなしてほしい。ブラウザーに登録していても、日頃から使っていないと使いこなし方がわからないので、今後は英語を書く課題が出たら必ず、出なくても折にふれてこのサイトをよく使用・閲覧してほしい。

■ Purdue University Online Writing Lab
https://owl.english.purdue.edu/owl/

★ Purdue University Online Writing Labの使いこなし方を、他の大学生のためにうまくまとめてくれたら、それを私のブログからも紹介させてもらいますし、成績をSへグレードアップするための課題ともします。



著作権(文化庁:はじめて学ぶ著作権)の切れた文章はボランティアの地道な努力によってウェブ上に公開されている。これらもうまく活用しよう。

■ Free ebooks - Project Gutenberg
http://www.gutenberg.org/

▲ このようなプロジェクトは、志と熱意を備えた人々によって支えられている。Project Gutenbergの創始者であるマイケル・ハートについても知ってほしい。えっ、まさかグーテンベルクについて知らないということはないですよね!

英語の本の朗読を誰でもウェブ上で利用できるようにしているのがLibriVox
■ LibriVox
https://librivox.org/

■ 青空文庫
http://www.aozora.gr.jp/

▲ 青空文庫の創始者の一人である富田倫生氏(広島大学付属中学校・高等学校出身!)の書いた『本の未来』も今は青空文庫で公開されている。読んで、コンピュータは単にこれまでの仕事を高速で行うためのマシンではなく、新しい文化を創り出し続けているマシンであることを理解してほしい。


自発的に読書をすることの大切さと、その習慣を大学卒業までに身につけておかねばならないことを私はこれからも何度も言い続けるだろうが、まずどんな本を読めばいいかわからないという人は多い。下のサイトは「ちょっと堅め」の本を紹介しているサイトだが、やはり大学生のうちは少し背伸びして「難しい」という本にも挑戦してほしい。というより、Facebook, Twitter, 2ちゃんばかり読んで、まったく本を読まなくなったら、確実にバカになるとは言えないだろうか?

とはいえ、本を読みすぎてもバカになるのだがwww


■ 松岡正剛の千夜千冊
http://1000ya.isis.ne.jp/souran/index.php?vol=102
教養の授業などで気になる著者名が出たら、このサイトの上部にある検索窓でその著者の著作について調べて下さい。
教養は一朝一夕には身につきませんが、かといって何もしなければ10年20年では大きな差になります。
教養は知的な見栄をはるためではなく、自他共により幸福に生きるために必要な素養です。ぜひ大学生のうちに自発的な読書の習慣をつけてください。





授業中課題 (1)
ショートカットキーをどれぐらい覚えているか確認してみましょう。

授業中課題 (2)
大学のPCのChromeかFirefoxに英語版(英英辞書)のオンライン辞書をインストールしてください。(大学のPCは電源が切れると、インストールされた内容も消去されます)。

授業中課題 (3)
以下の (a) - (e) の課題のどれかを、OWL: Purdue Online Writing Lab (https://owl.english.purdue.edu/owl/) をうまく活用して行ってください。課題を遂行する途中で、OWL以外のページを参照してもかまいませんし、友達と共同作業してもかまいません。まずは、自分はどの課題を選ぶか、そしてその課題にどのような方法で挑むかを2分間で考えてから、課題をはじめてください。

 (a) 理系の学部で勉強をしている友人に、英語のコロン(:)とセミコロン(;)の使い分けを教えてくれと言われた。その友人に使い分けをわかりやすく日本語で説明したい。これを機会に自分でわかりやすくまとめてみたい。

(b) 教英の後輩が英語話者の先生に英語エッセイを提出したところ、"parallelism"に気をつけて英語を書きなさい、との助言を受けたそうだ。後輩がどういう意味なんですか、と尋ねてきたので、これを機会に、"parallelism"について自分でわかりやすくまとめてみたい。

(c) 友人の学生がアメリカ人の先生にレポートを出したところ、「これは"plagiarism"だ!」と烈火のごとく怒られていた。先輩に「"plagiarism"ってなんですか?」と尋ねても、「『剽窃』や『盗作』と言われるけれど、適切な引用との境は結構微妙なんだよね」と、はっきりした説明が得られなかった。これを機会に自分でわかりやすくまとめてみたい。

(d) 卒論の中間発表をしていた先輩が、先生に「君は英語論文での参考文献の書き方もまともに知らないのか!」と怒られていた。思い切ってその先生に自分が研究で使った参考文献に関する情報はどのように書けばいいのですかと尋ねてみたが、「そのくらい自分で調べなさい!」と冷たくあしらわれた。これを機会に自分でわかりやすくまとめてみたい。

(e) 英語話者で運営されているある団体でアルバイトをしたいと思い、問い合わせたら、英語で履歴書を送ってくださいと言われた。英語ではどのように履歴書を書くのか、これを機会に自分でわかりやすくまとめてみたい。



※ 課題

・振り返り: 上記で指定されたインストールや登録などをすべて完了した上で、いくつかのサイトを利用してみて、そこから学んだこと・感じたことをBb9の振り返り欄に書いて下さい。

・動画: 「広大教英生がお薦めする英語動画集」に投稿してください。

・予習:次回の■印記事を読んで、感じたこと・考えたことをBb9の予習欄に書いてください。







第5回  ウェブ上の無料公開教育サイトを活用する。 (11/4→11/11)


(1) オープンエデュケーションとは何か?

■ 梅田望夫・飯吉透(2010)『ウェブで学ぶ ―オープンエデュケーションと知の革命』ちくま新書
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2010/10/2010.html

■ 字幕付きの無料動画で楽しく英語を学ぼう!
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2010/04/blog-post_26.html



(2) 子ども向けのオープンエデュケーション

■ TED EdとMIT+12: 「開かれた文化」ということ
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2012/04/ted-edmit12.html

■ TED Ed
"Lessons"の中からお気に入りのlessonを選び、その動画の下にある"YouTube"のアイコンをクリック ("Watch on YouTube.com) して、YouTube画面で視聴して下さい。
もし面白かったら動画の下にある"Share"のアイコンをクリックして"Embed"をクリックして、この動画を自分のブログに埋め込むためのHTMLコードをコピーして下さい。
こういったTED Edなどの動画も、動画紹介(http://kyoeivideoselection.blogspot.jp/)で選んで結構です。
http://ed.ted.com/

■ YouTube: MIT+K12 VIDEOS
"Playlists"の中からお気に入りのlessonを選び、視聴して下さい。これも面白かったら動画紹介ブログに埋め込んで、紹介記事を書いてくださっても結構です。
https://www.youtube.com/user/MITK12Videos/featured

■ Khan Academyで数学と英語を同時に学ぼう!
http://greatpresentationvideos.blogspot.jp/2011/07/khan-academy.html

■ Khan Academy
最初に、ログインをしないまま、画面上部左にある"Subjects"の中から好きな科目を選び、視聴して下さい。これもYouTube画面で視聴して、面白かったら動画紹介ブログに埋め込んで、紹介記事を書いてください。
https://www.khanacademy.org/

ログインしたら、自分でコースを組み立てることができます。ただしログインのためにはGmailかFacebookのアカウントが必要です。



(3) 一般人向けのオープンエデュケーション

■ 柳瀬のTwitterのListの一つである"Essentials"
このリストには、柳瀬の好みのサイトも幾つかは入ってはいますが、知的情報を得るためのサイトとして非常に優れたものを厳選したものです。このリストのtweetsを見て、面白そうな記事を読んで下さい。またもしご希望なら、この"Essentials"をsubscribeしてください。
https://twitter.com/yosukeyanase/lists/essentials

■ Brainpickings
ちょっとした短い時間に読める知的サイトです。
http://www.brainpickings.org/

■ Open Culture
一般人が知的刺激を比較的楽に得ようとした時に便利なサイトです。
http://www.openculture.com/

Open Cultureには以下のようなまとめサイトもあり、重宝します。
・Intelligent Video: The Top Cultural and Educational Video Sites
http://www.openculture.com/intelligentvideo

・Intelligent YouTube Channels
http://www.openculture.com/smartyoutube

■ YouTube/Education
ここにも比較的容易な知的動画があります。これらも動画紹介に使ってください。
http://www.youtube.com/education



(4) 大学講義のWeb配信

■ MOOC(大規模公開オンライン講義)による英語文化圏の巨大な力に、他の言語文化圏は対抗できるのか?
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2013/09/mooc.html

■ Academic Earth
http://academicearth.org/

■ Free Online Courses from Top Universities
http://www.openculture.com/freeonlinecourses

■ iTunes U
アプリiTunesをあなたのコンピュータにインストールしてください(アップル社のコンピュータではない、Windowsマシンにでもインストールできます)。インストール後にiTunesを立ち上げて、iTunes Uを選んで下さい。たくさんの大学講義(動画もしくは音声)が無料聴講できますし、あなたのコンピューターやタブレットやスマホにダウンロードすることもできます。
https://www.apple.com/jp/education/ipad/itunes-u/


参考: 反転授業
従来は、教室では教師の説明を聞いて知識を得て、家庭ではその知識を使う(=宿題をする)というように考えられてきたが、それを「反転」 (flip) させ、家庭をICTを通じて知識を獲得する場所、教室を知識を使う(=討論したり考えたりする) 場所と考える「反転授業」 (flipped classroom) という教育形態が近年注目を浴びています。これからの潮流となると考えられますから、以下のサイトを読んだりして、皆さんなりに学んでおいてください。

■ NHKニュース: 学力アップ 大学の新授業とは
http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2014/06/0611.html

■ 東京大学大学院情報学環・反転学習社会連携講座
http://flit.iii.u-tokyo.ac.jp/about/index.html#Flip

▲ 反転授業 ICTによる教育改革の進展」 重田勝介 (北海道大学)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/56/10/56_677/_html/-char/ja/




(5) これからの日本語と英語のあり方

今、日本では小学校から大学まで英語を使うことは無条件で良いこととみなされているようにすら思える。「グローバル化」と「英語を使うこと」を同じこととするような思考停止も見られます。

こういった状況の中、教英生はまず自分がきちんとした英語力をつける一方、英語力をめぐる議論についてもきちんと理解しておく必要があります。以下の記事や本などをきっかけにしてしっかりと考え始めてください。

くれぐれも、自分の英語力と、それを他人の英語力と比較してひがんだりさげずんだりすることしか興味がないような「英語バカ」にはならないでください。

■ 水村美苗(2008)『日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で』筑摩書房
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2010/08/2008_16.html

▲ 日本語の危機とウェブ進化/水村美苗+梅田望夫
http://www.shinchosha.co.jp/shincho/tachiyomi/200901_talk.html

▲ 7/14講演会「英語教育、迫り来る破綻」に参加して
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2013/07/714.html

▲ 大阪府教育長・中原徹氏の英語教育改革論を、英語教育界は無視できないし、無視するべきでもない
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2013/08/blog-post.html

▲ 寺島隆吉(2007)『英語教育原論』明石書店
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2008/09/blog-post_9698.html

▲ 寺島隆吉(2009)『英語教育が亡びるとき』明石書店
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2009/10/2009.html



▲ 授業での討論のためのスライド
https://app.box.com/s/i094y5dmaudx0s6585mfwf84rbrystav


※ 課題

・振り返り: 上で紹介されたTED Ed, MIT+K12, Khan Academyあるいは他のサイトのどれか一つを選び、それをできるだけ探索してみて、そこで学んだこと・感じたこと・考えたことをBb9の振り返り欄に書いて下さい。

・動画: 「広大教英生がお薦めする英語動画集」に投稿してください。 TED以外にも、今回紹介された動画などを使っても結構です。

・予習:次回の■印記事を読んで、感じたこと・考えたことをBb9の予習欄に書いてください。また可能ならばDropboxとEvernoteをインストールして使ってみてください。









第6回 「クラウド」を使いこなす (11/11→11/18)



(1) 情報不足にも情報過多にもならず、情報を使いこなすために


■ 斎藤孝x梅田望夫(2008)『私塾のすすめ--ここから創造が生まれる』ちくま新書
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2008/05/x.html

■ 考える・調べる・尋ねる
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2009/04/blog-post_13.html

■ 受験対策より、何か熱中できることの方が大切
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2012/02/blog-post_24.html

■ 内田樹(2008)『街場の教育論』ミシマ社
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2012/09/2008.html

■ 情報リテラシーについて:内田樹
http://blog.tatsuru.com/2011/09/16_1350.php

■ クリス・アンダーソン著、高橋則明訳(2009)『フリー』NHK出版
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2010/04/2009nhk.html

▲ 西垣通(2007)『ウェブ社会をどう生きるか』岩波新書
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2007/10/blog-post_16.html

▲ メディア論と社会分化論から考える言語コミュニケーションの多元性と複合性
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2010/11/html.html

★ 佐藤学×秋田喜代美 「これからの学び」を考える (動画も見てください)
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2012/10/blog-post_19.html



(2) 「クラウド」と「クラウド」

カタカナ表記すれば同じになってしまいますが、"cloud"と"crowd"はもちろん異なる言葉です(ハイ、発音の違いを実演し、発音の仕方を説明してみましょう 笑)。


まずは"cloud"について。

■ 総務省:クラウドサービスとは?
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/basic/service/13.html

ちなみに総務省のこのサイトは、インターネットの危険・安全についてのわかりやすい解説記事も書いている。インターネットを過剰に恐れることもなく、無思考的に楽天的になることもなく (no pun intended www)、インターネットを活用するために、以下の記事も読んでおいてほしい。

▲ 総務省:どんな危険があるの?
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/basic/risk/index.html

▲ 総務省:インターネットの安全な歩き方
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/basic/privacy/index.html


というわけでcloud computingについて学ぼう。

■ ニコラス・G・カー (2008) 著、村上彩訳 『クラウド化する世界』翔泳社
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2009/10/g.html

■ 城田真琴 (2009) 『今さら聞けないクラウドの常識・非常識』洋泉社新書
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2009/10/2009_26.html

■ 柳瀬陽介 (2008) "Education 2.0" について
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2008/11/education-20.html


以下は"crowd"についての記事。もちろん"cloud"とは異なる概念だが、crowdsourcingもcloud computingがなければほぼ不可能という点で両者は関連している。

■ ジェフ・ハウ著、中島由華訳 (2009) 『クラウドソーシング』 ハヤカワ新書juice
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2010/02/juice_01.html


■ 小林雅一 (2013) 『クラウドからAIへ ― アップル、グーグル、フェイスブックの次なる主戦場』 朝日新書
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2013/11/2013-ai.html

▲ 池田純一(2011)『ウェブ×ソーシャル×アメリカ <全球時代>の構想力 (講談社現代新書) 』
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2011/09/2011.html





(3) クラウドサービスについて


Cloud computingを使ったクラウドサービスを使いこなせるようになろう(また、同時にその危険性についてもよく理解しておこう)。ここでは、(3a) Dropbox, (3b) Evernote, (3c) Google Driveを中心に解説する。


(3a) Dropbox

Dropboxとは、あなたのデータをcloudのどこかにあるサーバー(=ネットワークで繋がったコンピュータ上で他のコンピュータにデータを提供する大型コンピュータ)に自動的に蓄積するアプリで、あなたはこのアプリをインストールしたコンピュータ・タブレット・スマホにIDとパスワードを入力するだけで、あなたのデータを常に最新状態で使えるようにすることができるようになる。

■ Dropboxツアー
https://www.dropbox.com/tour/0

■ いつでもどこでも仕事をこなすためのDropbox入門
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1208/09/news130.html

もちろんUSBでデータを持ち運びして、複数のパソコンで仕事をすることもできるが、その際には、USBを紛失するリスクがあるし、また、作業をやっているうちにどのファイルが最新の状態であるかがわからなくなったりするリスクもある(前者はしばしば小さな新聞記事になるし、後者は古いファイルを最新ファイルに上書きし作業が台無しになったりすることがある)。これらのリスクから考えるとDropboxなどの「オンラインストレージ」 (online storage)は便利である(極端な話、あなたのパソコン・タブレット・スマホのすべてが焼けてしまってもあなたのデータはクラウド上に残る)。

しかし、逆に言うなら、あなたのデータが入ったDropboxのIDとパスワードが盗まれたりハッキング されたりしたときのリスクを考えてほしい。

これを機会に、安全なパスワードの作り方を学んでおこう。私としては下の方法の英語文を日本語文のローマ字表記にすることを勧めたい(さらに辞書に登録されていない日本語の方言や俗語やニックネームなどを多く使う方がいいだろう)。

■ 安全性の高いパスワードの作成
http://www.microsoft.com/ja-jp/security/online-privacy/passwords-create.aspx

Dropboxが何かということを理解した上で、あなたのパソコン・タブレット・スマホでもDropboxを使えるようにしよう(実際にインストールしてみること)。

■ Dropboxをインストールしてみましょう!
http://ameblo.jp/sumitak1329/entry-11647160228.html



(3b) Evernote

"Ever"は、whatever, whenever, whereverなどと一般に意味を強調する働きをするが、"Evernote"とはwhatever, whenever, whereverでも使えるクラウドサービスのノートと理解することができる。

自分にとって大切だと思われたデジタル情報は「何でも」(例、ウェブページ、ファイル、テクスト、画像)、いろいろなデバイス(PC、タブレット、スマホ)を使って、「いつでも・どこでも」記録しておき、後々に使えるようにしておく。

私の場合、授業・講演・研究などのためのネタ帳としてや、趣味の情報の記録帳として使っている。話というのは具体的でないと面白くないが、情報をとりあえずEvernoteに放り込んでおくと、後日、すぐに取り出せて、具体的に情報を提供できるのでずいぶん重宝している。学生さんの場合、Evernoteをさまざまな講義ノートとして使う一方、趣味やサークルに関する情報貯蔵庫として使う人もいる。

時々、「DropboxとEvernoteの違いがよくわからない」という人がいるが、私なりに解説するなら、Dropboxは自分のパソコンのハードディスクのマイドキュメント(の一部)をそのままクラウド上のサーバーにそのままコピーするアプリであり、Evernoteは自分が集めたデジタル情報をクラウド上のサーバーに一括管理してしまうアプリである。

Dropboxは「box」とあるように、オンライン上での私的な「倉庫」としての使い方を主とするのに対し、Evernoteは「note」とあるように、日常で得たちょっとしたことから大切な情報まで「文書」として記録する「ノート」として使うものと解釈すればわかりやすいだろう。

言い換えるなら、DropboxではWord, Excel, Powerpointなどのファイルがそのままの形で保管されるが、Evernoteではウェブページ、ワープロ文章、画像などの情報が、デジタル情報という汎用形式でEvernoteに保管される。

もっと簡単にまとめると、思いついたことやちょっとしたメモはEvernoteに入れ、作ったファイルを整理するのにはDropboxが便利である。

ま、とりあえず使ってみて下さい(私もEvernoteが使われ始めた当初は使い方がよくわからず、解説書を買いましたが、要は使っているうちにだんだんわかるようになってきました。コンピュータも英語も使っているうちにだんだんわかってくるものです。ちなみにカメラもそうです(笑))。

■ まだ知らない人のためのEvernote入門
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1210/24/news108.html

とりあえずEvernoteを自分のパソコン・タブレット・スマホにインストールしよう。下のガイドをよく読んでインストールしてみてください。

■ Evernoteの使い方
https://evernote.com/intl/jp/getting_started/

上でEvernoteには「情報をとりあえず放り込んでおく」と書いた。実際、情報が少ないうちは何も考えずに放り込んでおくだけでいいのだが、情報がたまってくると、情報の取り出しが難しくなってくる。そうなると「情報の構造化」が必要になってくるが、それについては後日勉強する。今の段階では、興味があれば下の記事を読んでおいてほしい。

▲ Evernote初心者活用ガイド: ノートブックとタグの使い方ルールを晒します
http://southosaka-entre.com/evernote/?p=999




(3c) Google Drive

Google Driveとは、Gmailアカウントをもっている人が無料で使えるクラウドサービスである。

■ 乗り遅れた人のためのGoogleドライブ入門
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1303/13/news105.html

ただし「無料」には裏がある(「タダより高いものはない」)。Google DriveやFacebookといった「無料」のサービスでは、あなたの入力データを巧みに使い、わかりやすい例では個人向け広告などをうつことで商売にしている。下の記事を読んでほしい。

■ Google Driveの利用規約がヤバ過ぎる
http://matome.naver.jp/odai/2133548849141138701

だから、私の場合は、個人的なデータはDropbox(有料版)で管理し、Google Driveでは複数の人たちの間でのスケジュール調整や会合参加申込など目的だけに使っている。これらの用途のためにはFormが非常に便利である。それでも情報漏洩のリスクはやはり怖いのだが、何十人・何百人とメールを交換して調整をすることを考えると、このサービスは非常に魅力的である。とりあえず今は、どんなものかを知っていてほしい。

■ Googleドライブ「フォーム」の使い方活用術!自動収集機能付きアンケートを作ってみる!
http://hoomey.net/googledrive-study-5/


この他にもGoogleは、メーリングリストを運営できるGoogle Groupsのサービスを提供している。興味があれば使ってください。

▲ Googleグループを使ったメールリストの運営
http://edb.miyakyo-u.ac.jp/ugawa/Center/GoogleGroupML.html

しかし2013年夏には、このサービスを使っていた日本の主要省庁から機密情報が漏れていたことが判明した。Google(など)の企業は、できるだけ利用者のデータを活用する方向なので、注意していないとあなたの情報はダダ漏れになってしまうかもしれない。以下の記事も読んでおいてほしい。

▲ 情報処理推進機構: インターネットサービス利用時の情報公開範囲の設定に注意!
https://www.ipa.go.jp/security/txt/2013/10outline.html

Facebookもクラウドサービスの一つで、多くの学生さんも使っているだろうが、Facebookの危険性については以下の記事を始めとした情報を得ておいてほしい。(私はFacebook (FB) の企業姿勢に共感できなかったので、長年FBは使っていなかったがFBを使う人が増えるにつれ、私も使いはじめるようになった。それだけに下の危険性はまったく他人ごとではない。みなさんも本当に注意してほしい。極めて個人的な見解を述べるならFBは怖い。

■ Facebookを利用する上で注意、Facebookの危険性についてまとめ
http://matome.naver.jp/odai/2130720299046181301




(4) 教養を深めるために

上で■印をつけた本は、(比較的)コンピュータに直結した話題の本だったが、実はこういった本が扱っている話題は、下の★印がついた記事に紹介されている本を理解しておくと、ずいぶんわかりやすくなる。大学でつけるべき教養とは、このように一見疎遠に思えて実は深い所で諸事象に影響を与えている脈流を理解することだから、以下のブログ記事も本文だけは理解できる限りでいいから読んでおいてほしい(わからないところは、どんどん質問してください)。

★ ジョージ・リッツア著、正岡寛司監訳 (1999) 『マクドナルド化する社会』 早稲田大学出版部
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2013/02/1999.html

★ ロバート・B・ライシュ (2008) 『暴走する資本主義』 東洋経済新報社
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2009/09/b2008.html

★ ジャック・アタリ著、林昌弘訳 (2008) 『21世紀の歴史』 作品社
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2009/05/21.html

★ ウォーラーステイン著、山下範久訳(2006)『入門・世界システム分析』藤原書店
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2008/10/blog-post_13.html

★ アントニオ・ネグリ、マイケル・ハート著、水島一憲、酒井隆史、浜邦彦、吉田俊実訳(2003/2000)『<帝国>』以文社、アントニオ・ネグリ、マイケル・ハート著、幾島幸子訳、水島一憲、市田良彦監修(2005/2004)『マルチチュード』(上)(下) NHKブックス
http://ha2.seikyou.ne.jp/home/yanase/review2006.html#060425

★ マイケル・ハート、アントニオ・ネグリ著、幾島幸子・古賀祥子訳、水嶋一憲監修 (2012) 『コモンウェルス (上)(下)』 NHK出版
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2013/05/2012-nhk.html

★ モイシェ・ポストン著、白井聡/野尻英一監訳(2012/1993)『時間・労働・支配 ― マルクス理論の新地平』筑摩書房
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2012/10/20121993.html

★ アルフレッド・クロスビー著、小沢千恵子訳(2003)『数量化革命』紀伊国屋書店
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2013/09/2003toeflielts.html



※ 課題

・振り返り: DropboxとEvernoteをインストールして使い始めた上で、そこから学んだこと・感じたこと・その他をBb9の振り返り欄に書いて下さい。

・動画: 「広大教英生がお薦めする英語動画集」に投稿してください。

・予習:次回の■印記事を読んで、感じたこと・考えたことをBb9の予習欄に書いてください。








第7回 (11/18→11/25) 情報と知識を構造的に考える (1)


(1) 情報を得るためのGoogle検索


漠然としたことばを検索エンジンに入力しても、漠然とした結果が出てくるだけだ。検索のコツは、的確な用語(可能な限り英語)や正確な数値データなどを入れて、精選した結果を得ることだ。そのためには教養が必要。

■ 遠田和子(2009)『Google英文ライティング』講談社インターナショナル
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2010/04/2009google.html

■ 検索技術以前・以上の教養
http://ha2.seikyou.ne.jp/home/yanase/computer.html#081020


とはいえ、教養は一朝一夕には身につかない。とりあえず、以下のテクニックを確実にマスターしておこう。

■ 意外と知らない、欲しい情報がすぐに見つかる検索のコツ
http://matome.naver.jp/odai/2135161807037074001

■ Google検索サービス:上手に検索
http://www.google.com/intl/ja/insidesearch/tipstricks/basics.html

■ Google検索サービス:もっと賢く
http://www.google.com/intl/ja/insidesearch/tipstricks/ace-a-class.html

▲ Google Scholar ヘルプ
http://scholar.google.com/intl/ja/scholar/help.html


"Heaven helps those who help themselves."ということわざを少し変えるなら、"Internet helps those who help themselves."となる。検索技術を高めてインターネット・コンピュータに習熟しよう。ちなみに後者を、あられもない俗語に翻訳すれば「コンピュータ いちいち聞くな ググれカス」となる(笑)。



(2) 情報と知識を構造化する


■ コンピュータと人間知性の共進化について
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2008/10/blog-post_7852.html
→この記事を読んで、(1)「仕事が速い人の9の特徴」で自己分析をして、(2)ツリー・マトリックス・リゾーム・タグ・マインドマップについて自分で説明できるようになっておこう。

■ 小林雅一 (2013) 『クラウドからAIへ ― アップル、グーグル、フェイスブックの次なる主戦場』 朝日新書 (再掲)
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2013/11/2013-ai.html  

■ 思考ツールとしてのプレゼンテーションソフト
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2010/03/blog-post_496.html
→授業中の課題:パワーポイントを使って、「自分が大学時代にやりたいこと」をツリー・マトリックス・リゾーム・タグ・マインドマップなどの要領で作ってみよう(パソコンに自信がない人は、予習の段階でこの課題に着手してみてください。その際、上記記事の中で紹介されている「動画マニュアル」を活用してください)。

▲ 動画マニュアル
http://www.dougamanual.com/
ブックマークしておいて適宜参照してください。

▲ 伝わるデザイン - 研究発表のユニバーサルデザイン
http://tsutawarudesign.web.fc2.com/index.html
このサイトを全部読むとなると少し長いし、専門的な箇所もあるので、ちょっと辛いかもしれない。だが、下の四つのページだけはきちんと読んで原理・原則を理解してほしい。

■ 伝わるデザイン:書体の選び方
http://tsutawarudesign.web.fc2.com/yomiyasuku1.html

■ 伝わるデザイン: 色彩と配色
http://tsutawarudesign.web.fc2.com/miyasuku2.html

■ 伝わるデザイン: 文字と文章
http://tsutawarudesign.web.fc2.com/kakkoyoku1.html

■ 伝わるデザイン: 図形と挿絵
http://tsutawarudesign.web.fc2.com/kakkoyoku3.html

■ 授業中に投影するスライド




※ 課題

・振り返り: 「自分が大学時代にやりたいこと」のパワーポイントファイルを完成させ、添付ファイルで提出した上で、そこから学んだこと・感じたこと・その他をBb9の振り返り欄に書いて下さい。

・動画: 「広大教英生がお薦めする英語動画集」に投稿してください。

・予習:次回の■印記事を読んで、感じたこと・考えたことをBb9の予習欄に書いてください。








第8回 (11/25→12/9) 情報と知識を構造的に考える(2)


(1) 思考の構造化

■ コンピュータ上で「思考」をするために
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2008/11/blog-post_03.html

■ まとまった文書の作成法 (再読してください)
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2012/01/blog-post_21.html

■ 知的作業のABC
http://ha2.seikyou.ne.jp/home/yanase/education.html#080331

■ 事務文書の書き方の比較
https://app.box.com/s/31rx4vk7b74gbrvtfwda



授業中課題

(1) フォルダ階層構造デザイン:
自分のパソコンハードディスクのフォルダの階層構造をデザインしなさい。その際に使うアプリは、Word、 Excel、Powerpoint、あるいはその他の他の人も無理なく閲覧できるアプリならなんでもかまいません。しかし、そのフォルダ階層構造デザインは他人にも見せますので、プライベートなことなどのフォルダについては省略してください。

(2) 「自分が特にやりたいこと」の命題表現:
前回作成した「自分が大学時代にやりたいこと」のパワーポイントファイルの一つの側面だけを取り出し、さらに詳しく課題分析をしなさい。その際は、上記の「まとまった文書の作成法」の「1 キーワード」と「2構造的関係の二次元的表現」を自分なりに行った上で、「3 構造的関係の時間的表現」にまとめること。「4 文書作成」までやる必要はありません。



(2) 今後のために

今後の授業ではエクセルを使い始めます。エクセルについては苦手意識をもっている人が多いので、そういった人は適切な入門書を購入するなりして、自学自習を始めておいてください。

ともあれ、皆さんの先輩が書いた以下の記事はきちんと読んでおいてください。

■ 「その場凌ぎで最後まで逃げようとする人はアホです」
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2010/07/blog-post.html

■ 初任者教師として働き始めた卒業生3人の声
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2013/05/3.html

■ ある中学校で働き始めた新卒ゼミ生からのメール
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2011/05/blog-post.html 

■ ある私立学校で働き始めた卒業生からのメール
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2012/05/blog-post.html

■ 「目標に向かって一直線に進むことのリスク」 ~ ある学部4年生の述懐
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2013/09/4.html

■ 「目標に向かって一直線に進むことのリスク」 ~ ある学部4年生の述懐
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2013/09/4.html


※課題

・振り返り: フォルダ階層構造デザインを完成させ、ファイル添付で提出。本文書き込み欄には、その際の感想を書くこと。


・予習:今回授業中にできなかった「自分が特にやりたいこと」の命題表現をある程度作って、添付ファイルでBb9に提出してください。来週の授業でそれを完成させます。

同時に、エクセルに苦手意識をもっている人は、「Officeのトレーニング」 の中から、「Excel2010入門:ワークシートを初めて作成する」などの基本的なページを探して、十分に時間をかけて、エクセルに慣れておいてください。残念ですが、授業中には十分な時間を取ることができませんので、どうぞ自宅でゆっくりと時間をかけて少しずつエクセルに慣れていってください。

・英語動画:自分で紹介記事を投稿しておくこと。

★ Graded Readersを少しでも読み進めてください!














第9回 (12/16) 表計算ソフト(エクセル)入門 その1




■ Office のトレーニング
http://office.microsoft.com/ja-jp/training/

■ Excel 2010 入門: ワークシートを初めて作成する
http://office.microsoft.com/ja-jp/excel-help/RZ101773335.aspx?CTT=1

■ エクセルで行うタスク管理
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2008/10/blog-post_09.html

■ 2014年度の印象的なタスク管理
https://app.box.com/s/fyxdid1crvhhjtc2np30q8qlexadmp7c

■ 『日経PC21』の薦め/エクセルの使いこなし
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2008/11/pc21.html

エクセルなどのソフトは、落ち着いて時間をかければ誰でも習得できます。もし習得できないと思っても、それはあなたの知性のせいではなく、あなたが焦ってしまったから(そしてマイクロソフト社のデザインがよくないからw)に過ぎないことをどうぞ思い出してください。

■ 柳瀬が作成した学会やセミナーの事務局ファイル。実際の仕事でどのように表計算ソフトを使うのかの例として御覧ください(ダウンロードの際にはパスワードが要求されます)。
https://www.box.com/s/8zogrlw7eh6td5f08b63

■ Excelでラクラク!アンケート集計
http://d.hatena.ne.jp/anfieldroad/20120120

■ 卒業までの日めくりカウントダウン・カレンダー
http://d.hatena.ne.jp/anfieldroad/20121217



授業中課題

・第8回 (11/25) 「情報と知識を構造的に考える(2)」で作った、「自分が特にやりたいこと」の命題表現(Wordファイル)をもとに、上の「エクセルで行うタスク管理」のフォーマットに準じた形で、タスク管理表をエクセルで作りなさい。



※課題

・振り返り:タスク管理のエクセルファイルを完成させ、添付ファイルで提出すること。本文には、作成の際の感想を書くこと。

・予習:今回はお休みとします。その分だけ、しっかりとしたタスク管理をエクセルファイルで作成してください。

・英語動画:自分で紹介記事を投稿しておくこと。

★ 第一に自分のために、第二に(将来の教英生も含む) ブログを読んでくれる人のために、冬休みの間にgraded readersを読んで、紹介記事を投稿してください。一番時間的余裕がある現在、自分を律することができなければ、高い英語力を獲得することは困難で す。しっかりと努力を継続してください。

広大教英生がお薦めするGraded Readers
http://kyoeigradedreadersselection.blogspot.jp/







第10回 (1/6→自主課題とします) 表計算ソフト (エクセル) 入門 その2


以下は、「なんだ!カンタン!Excel塾」(http://kokodane.com/)様がまとめられているエクセルの解説記事を、柳瀬が推定する学生さんの習熟レベルに即して選定し並べ直したものです(「なんだ!カンタン!Excel塾」様には深く感謝します)。

以下の記事をチェックし、「使える」と思った手順はしっかりと練習し、「面白そう」と思った手順は記憶にとどめておいてください。

なお、以下の記事では、古いExcelのバージョンの画像が使われており違和感を覚えるかもしれませんが、Excelのコマンド構造は基本的に同じですから、画像でなくエクセルのコマンド構造に即して自分なりに試して下さい。(今回に限らず、あまりに親切に作られたマニュアルばかり見て使用法を覚えようとすると、自分で考えることを止めてしまい、少しでもソフトに変更があったら手も足も出なくなります。マニュアルに従う場合も、その手順の意味や構造などを考え、理解しながら操作して下さい)。


A 入力関係

A1 セルの選択
http://kokodane.com/kihon4.htm

A2 セル幅より長い文字列を折り返して全部表示
http://kokodane.com/tec1_10.htm

A3 横移動は「Tab」キー「Enter」キーで横移動する方法
http://kokodane.com/tec1_15.htm

A4 数字を入力したら「####」
http://kokodane.com/tec1_5.htm

A5 分数を入力するには
http://kokodane.com/tec1_13.htm

A6 オートコンプリート 
http://kokodane.com/kihon7.htm

A7 セルの書式 表示形式
http://kokodane.com/kihon_syosiki1.htm

A8 セルの書式 配置
http://kokodane.com/kihon_syosiki2.htm

A9 書式の演習
http://kokodane.com/ensyu.htm

A10 連続番号を入れる技
http://kokodane.com/tec1_47.htm

A11 ながーい連番入力もワザで簡単!
http://kokodane.com/tec1_16.htm

A12 スケジュール表を簡単に作成する技
http://kokodane.com/tec3_11.htm

A13 ひとつのファイルの複数のシートを並べて表示
http://kokodane.com/tec1_38.htm


B データ整理関連

B1 ドロップダウンリストの作り方
http://kokodane.com/kihon30.htm

B2 Excelをデータベースとして活用する
http://kokodane.com/kihon8.htm

B3 オートフィルタ機能をマスター
http://kokodane.com/kihon11.htm

B4 データベースをカンタン入力する
http://kokodane.com/kihon9.htm

B5 Excelでデータを入力する範囲を指定するには
http://kokodane.com/tec1_32.htm


C 表示関連

C1 小数点以下1桁まで%表示
http://kokodane.com/tec1_1.htm

C2 点数によって色分け
http://kokodane.com/tec1_48.htm

C3 ウインドゥの固定
http://kokodane.com/tec1_8.htm

C4 「シート」と「ブック」の名前を変える
http://kokodane.com/tec1_4.htm

C5 シート見出しを見やすくカラフルに
http://kokodane.com/tec1_25.htm

C6 罫線の太さ、種類、色を設定する
http://kokodane.com/tec1_21.htm

C7 一行おきに色を変えて見やすくする方法
http://kokodane.com/tec2_16.htm

C8 パパッと表を見栄え良く
http://kokodane.com/tec1_20.htm

C9 Excelで ふりがなを表示するには
http://kokodane.com/tec2_5.htm



D 編集関連

D1 内訳やメモはコメントで
http://kokodane.com/tec2_17.htm

D2 2つのセルのデータをくっつける
http://kokodane.com/tec1_27.htm

D3 データ範囲に名前をつけてすばやく選択
http://kokodane.com/tec1_28.htm

D4 いちどに複数の行を挿入するには
http://kokodane.com/tec2_19.htm

D5 すばやく選択範囲を拡張する
http://kokodane.com/tec2_sentaku.htm

D6 罫線を除いてコピーするワザ
http://kokodane.com/tec2_26.htm

D7 行と列を入れ替える
http://kokodane.com/tec1_17.htm

D8 列の幅を変えずに表をコピーする
http://kokodane.com/tec1_22.htm

D9 大事なファイルにパスワードをかけたい
http://kokodane.com/tec2_7.htm


E 印刷関連

E1 ヘッダーやフッターをつけて印刷
http://kokodane.com/tec1_31.htm

E2 2ページ目以降にも項目名を表示して印刷
http://kokodane.com/tec1_18.htm

E3 Wordに転送して宛名ラベル印刷
http://kokodane.com/tec2_37.htm



※ 課題

・振り返り: 上記のエクセルの技をすべて試した上で、どれが自分にとって有益だったかを具体的に書いて下さい。

・予習(の代わりの課題): 上記のエクセルの技も使いながら、タスク管理のよりよい作品を添付提出してください。Bb9本文にはその際に考えたこと・感じたことなどを書いて下さい。

・動画紹介:いつものように行って下さい。




※ なお、2/15(月)16時 (←変更しました!) までには、この後期授業全体のポートフォリオをBb9に提出してもらいます。(参照 http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2013/09/2013.html)。ですから、冬休みにポートフォリオ作成の構想や準備を始めておいてください。








第11回 (1/6) 基礎統計と表計算ソフト操作(その1)




以下、相沢裕介(2010)『統計処理に使うExcel2010活用法―データ分析に使えるExcel実践テクニック 』 カットシステムを教科書として使います。ですが、エクセル操作がある程度得意な人は、以下の説明・ファイル・記事だけで理解できますので、購入は自分の判断で行って下さい。

※ 今回からK208のPCのOSは必ずWindows 7 (教育学部版) を選択してください。他のOSですと、以下の「分析ツール」が使えません。


■ 分析ツールを読み込む(アドインする)

各種統計分析は「分析ツール」を使えば非常に簡単に実行できます。しかし「分析ツール」は最初はエクセルに入っていないので「アドイン」する必要があります。

Excel 2010でしたら、「分析ツール」をアドインするためには、次の操作を行って下さい。「ファイル」のタブから「オプション」を選択→「アドイン」を選択→「アクティブでないアプリケーション アドイン」から「分析ツール」を選択→「設定」アイコンをクリック→エクセル画面に出てきたダイアログボックスから「分析ツール」にチェック印を入れてOKをクリック。

以上で完了です。エクセル画面の「データ」タブを選択すると右上に「データ分析」が出ているはずです。そこをクリックすればデータ分析のアドインが使えます。

このアドイン方法については、マイクロソフトがいつものように親切な(笑)マニュアルを整備してくれています。
http://office.microsoft.com/ja-jp/excel-help/HP010021569.aspx

自分のPCのエクセルでも分析ツールを使えるようにしておいてください。


■ 計算結果に出るEという記号

しばしばエクセルでは計算結果の中にEが出ますが、これは演算の都合で自動的に指数表示になってしまったものです。この表示では何のことかよくわからないので、この場合は、そのセルを、「書式→セル→表示形式→数値」のように選択し、「小数点以下の桁数」を適当に定義することによって、常識的な数値表示にすることができます。


■ エクセル成績処理課題

(提出は電子媒体と印刷媒体で2/15(月)16時 (←変更しました!)までに提出。電子媒体はBb9へ提出。印刷媒体は英語教育図書室に提出。ただし図書室が閉室していたなどの理由で提出できなかった場合は後日提出してもかまいません。電子媒体の提出をもって締切に間に合っていたかどうかを判断します)

※なお、2/15(月)16時 (←変更しました!)までには、この後期授業全体のポートフォリオもBb9に提出してもらいます。(参照 http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2013/09/2013.html)。ですから、学期末は、以下のエクセル課題とポートフォリオの両方が課されますから、両方共(特にポートフォリオは今から着実に作っておいてください)。


課題の説明

このデータファイル (http://www.box.net/shared/7hoqxfka7t)は、あなたが英語教師として担当した1年1組と1年2組の、校内実力テストの点数(100点満点の素点)です。1年は10組までありますが、あなたは担当していないクラスのデータはもっていません。第一回目のテストは5月に、第二回目のテストは10月に行われました。問題作成者は第一回目と第二回目で異なっています(当然問題も異なっています)。

あなたはクラス担当教員として、これらテストの結果を英語科主任と各々の生徒に対して報告する義務があります。エクセルを使って必要な分析を行い、報告書を作成しなさい。なお報告書は英語科主任に対して提出するものとし、そこには、(a)1組と2組の違いに関するクラス全体の分析と、(b)それぞれの生徒個人に対しての報告の基になる分析の最低二種類の分析が含まれているものとします。

また、本来なら報告書には統計分析の進める際の考え方などは書かずに、結果だけを分かりやすく示せばいいのでしょうが、この報告書は統計分析の基礎を学ぶためのものですから、どうして示されている分析をするのか、またその結果はどんな意味を持つのかを分かりやすく説明するようにしてください。

なお提出に関しては、今回はA4に(カラー)印刷したものも提出してください。印刷してきちんと表示されるファイルを作ることが課題の一つの要素です。

A4 で印刷したらまともに読めないようなファイルは採点の対象としません。電子的にはうまくできていても、印刷するとフォーマットが乱れることはよくあることです。職場では印刷してファイルを提示することが多いのでこの要求を出します。結構時間がかかりますので、きちんと計画的に課題を完成させてください。(なお、昨年までは、ワードファイルにエクセルの図表を貼り付けたファイルの提出を認めていましたが、今年度はすべてエクセルファイルで提出することとしますので注意して下さい)。

さらに、この課題では「相手にとって親切な文書」を作成することを大切にしてください。以下の問いについて自分なりに答えてみてから文書を作成してください。(言い換えるなら、甘やかされた中高生が作成するような課題文書を作成しないでくださいということです)。

・自分がやったことを書き連ねた文書と、忙しい他人に見せる文書の違いは何か。言い換えるなら、単位を取ることしか考えていない生徒の提出文書と、有能な社会人が提出する文書の違いは何か。

・表紙はつけるべきか。それは何故か。

・文書の冒頭には何を書くべきか。それは何故か。

・ホッチキスは紙の左上に打つべきか、それとも右上か。それは何故か。

・「そんなこと教えてもらっていないから、知りませんでした・できません」といった弁明は、自分を成長させると思うか。また、社会に歓迎されると思うか。理由を考えながら自答せよ。


■ 関連記事:考える・調べる・尋ねる
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2009/04/blog-post_13.html


解説ファイル

■ 解説ファイル その1
https://app.box.com/s/x5cx66my7hty1yx8rgcjf9q8cvdatvwd

■ 解説ファイル その1への解説補助資料
http://www.box.net/shared/hpui6krj6ygo54z76v7e



★ 統計を「理解」するための推薦図書(教英図書室で貸出をおこなっています)












★ 本気で数学を学び直したいのなら、以下の本がお薦め。






※課題

・振り返り:解説ファイル1とその補助資料をよく読んで理解し、それを通じて学んだこと・考えたこと・感じたことなどをBb9に書いて下さい。

・ 予習: 次回の解説ファイルを読んで、わかったこととわからなかったことを整理してBb9に書いて下さい。(ただし、「解説ファイル その2」の「信頼区間」に関しては、授業では取り上げません。こういった用語と考え方がある、ぐらいの理解でとどめておいてくださって結構です)。

・英語動画:自分で紹介記事を投稿しておくこと。





第12回(1/13) 基礎統計と表計算ソフト操作(その2)



■ 解説ファイル 推測統計に関するパワーポイントスライド
http://www.box.net/shared/fhe3sdo5j6

■ 解説ファイル その2
https://app.box.com/s/b2tgqwjrwertw0i51lrczs52yjgnev0s


■ 全国学力テストに関する報道(毎日新聞2013年12月13日)※パスワード有り
https://app.box.com/s/wcixujbb1wo5szatvc9k

■ 全国学力テストの弊害を考える (毎日新聞2016年1月8日) ※パスワード有り
https://app.box.com/s/45a9b7kuky8chbmiqup9he5m8gdod0p4


★ 「社会調査」のウソ
テレビや新聞のニュースで報道されたりネットで流れたりする各種の社会調査の中には、非常にバイアスがかかったものがあります。そのような「社会調査のウソ」を見抜くためにも、『「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書)』の一読をお薦めします。



※課題

・振り返り:授業を通じて学んだこと・考えたこと・感じたことなどをWebCTに書いて下さい。

・英語動画:自分で紹介記事を投稿しておくこと。



第13回 (1/20) 基礎統計と表計算ソフト操作 (その3)

■ 解説ファイル その3
https://app.box.com/s/muya2vzgbhzl92y9rgoajiv0r440rpe9
 
■  解説ファイル その4
https://app.box.com/s/p19ok646zoqygg1fkb8jz8fzmlu7h745

第14回 (1/27) 特別授業
第15回 (2/3) 「第10回」の内容を行います。
(資料は後日掲載)

第16回 (2/10) エクセル課題 (電子媒体と印刷媒体) とポートフォリオ (電子媒体)の提出準備






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