2011年5月1日日曜日

ある中学校で働き始めた新卒ゼミ生からのメール

この3月に大学を卒業して、ある県の中学校で働き始めた卒業生(ゼミ生)から、4月30日にメールをもらいました。後輩の皆さん、そして広く英語教師になるための勉強をしている皆さんに読んで欲しいので、本人の許可を得た上でここに掲載します。



こんにちは。長い間ご無沙汰しておりました。
GW前半戦いかがお過ごしでしょうか?

私のほうは4月1日から赴任校での勤務が始まり、明日が初の丸一日お休みの日になります。

「一年目は副担任で~・・」と悠長に構えていたら、いきなり1年生の学級担任をすることになってしました(汗)

忙しすぎて、何をしていたのか思い出そうとしても思い出せません(笑)

ただ一つ強烈に感じているのは、「初任者だから」という理由は全く考慮されないということです。

他の先生方と同じように職員会議に出て、授業を行い、生徒指導をしなければいけません。

最初は職員会議で話されていることの8割が理解できませんでした。もう宇宙語です。

1か月経った今では何とか話を自分なりに整理できるようになりましたが、それでも聞き逃したりしていないかと不安です。

また英語の授業や学級担任の仕事に加え、校務分掌や部活動指導などもあるので、朝7時30分から夜8時くらいまでフル回転です。

そんな忙しい日々ではありますが、先生という仕事はほんっっっとうに楽しいです!

きれいごとや強がりではなく、心の底から「先生になれて幸せだなぁ」って思います。

特にそう感じるのは生徒と話をしているときです。

「先生、中学校ってやっちゃ楽しかねぇ~」と笑顔で言ってくれたり、廊下や教室で「先生、あんね~(あのね~)」って話しかけてくれたり。本当に楽しいです。
(ドラマか!って感じですが、本当にそんな感じです。笑)

もちろん反抗して最初はあまり話をしてくれない生徒もいます。

それでも声をかけて、たわいもない話をしているうちに、向うから悩みや本当の気持ちを話してくれるようになりました。

先輩の先生からも、「話を聞くってことが一番大切。教師をしていると話すことはどんどん上手になるけど、聴くってことができなくなってくる。今それが一番できる時期なんだから大切にしていってね。」とアドバイスを頂きました。

周りの先生方と比べ自分の力の無さに落ち込むことばかりでしたが、新任の今でしかできないこともたくさんあるんだなと、とても励みになりました。

話がまとまらずにすみません。

色々とお話したいことはたくさんあるのですが、後輩の皆さんに「先生って本当に楽しい仕事だよ」と伝えていただければ幸いです。(あくまで4月30日現在の所感ですが・・・笑)

ただしトラブルや多忙さを楽しめるタフな心と素直さを、大学生活の中で培って欲しいなぁと思います。
 
それさえあれば後はなんとかなります! (っていう楽観的なことをいうと柳瀬先生に怒られそうですが・・・笑)

もちろん教採を合格するためには様々な知識や能力が求められるので、そこはがんばってもらわないといけません。
ぜひ喝を入れて頂けたらと思います。

最後に柳瀬先生から本当に色々なことを学んだなと日々感じております。夏休みにはできたら広島の方に行きたいと思っておりますので、そのときはまた楽しくお話できたらなと思います。相変わらずお忙しい日々だとは思いますが、体に気をつけて頑張られてください。

Y.R.




彼女の言葉


ただしトラブルや多忙さを楽しめるタフな心と素直さを、大学生活の中で培って欲しいなぁと思います。


というのは至言だと思います。私自身の口癖でしたら、「机の上の勉強だけでは駄目。机を離れて、いろいろな経験から学んでください・・・ただし、机の上での勉強も忘れたらアカンよ~」ということになります。



さて、ここからは宣伝(予告)になりますが、現在私はこのような現場で苦労しながらも仕事に喜びと誇りを感じている英語教師の声を集めた本をひつじ書房様から編著として出版させていただく予定です(編者は組田幸一郎先生と奥住桂先生と私です)私たち3名を含めて総計25名の方々に英語教師としての生涯を生きることについての語りを寄せていただきました。実際に市場に出るのは8月か9月ぐらいかと思いますが、出版されましたらこのブログでもお知らせしますので、ぜひお読みいただけたら幸いです。

















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