2009年12月5日土曜日

綾部保志先生のエッセイと本

「英語教育ニュース」に大修館書店『英語教育』2009年12月号掲載のエッセイ「教育の今を知りたい」が掲載されていましたのでここでもお知らせします。教育界、そして英語教育界の〈今〉を知り、〈明日〉すなわち未来を考える点で参考になる、比較的新しめの文献を以下に7冊紹介したエッセイです。
http://www.eigokyoikunews.com/columns/taishukan/2009/11/post_66.html

このエッセイの著者である綾部保志先生 (立教池袋中学校・高等学校教諭)は若き俊英で、

綾部保志・小山亘・榎本剛士著『言語人類学から見た英語教育』(2009、ひつじ書房)


の著者の一人でもあります。

この『言語人類学から見た英語教育』は、私が大修館書店『英語教育 増刊号』の年間書評厳選12冊で選んだ本の1冊ですが、個人的には一押しの本でした。小山亘氏を中心とした言語人類学と記号論を基にした理論的論考、綾部保志氏による戦後日本のマクロ社会的英語教育文化分析、榎本剛士氏による英語教科書題材の批判的談話分析(Critical Discourse Analysis, CDA)が掲載されています。この本もぜひお読み下さい。




現時点での英語教育の話題とすれば何と言っても「事業仕分け」による「英語教育改革総合プラン」と「学校ICT 活用推進事業」の廃止でしょう。
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/h-kekka/pdf/nov11kekka/3-7.pdf

日頃は偉そうに言っている私ですが、こういう時には私は見解が定まりません。何日・何週間といった期間でなく、何年・何十年という広がりでこの件も考えたいのですが、どうも思考が定まりません。こういう時こそ私は歴史的かつ抽象的に思考したく思います。

現実的な態度決定の補助としても上記のエッセイや書物は役立つのではないでしょうか。




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