でもこの本は、著者の温厚な語り口の中に、実はかなり厳しいメッセージも込められているようにも思います。
例えば72-73ページの「まか不思議、学習指導要領の世界」のエピソード。私はプライベートな会話ではこれに類した話を何度も聞いたことがあったのですが、その情報入手の事情ゆえ、公言できませんでしたが、この本でこうして活字になった以上、私はこのエピソードは何度も引用させていただきます(笑)。
また169ページの結語も、常識で考えれば当たり前なのに、なぜか現代日本では語られていない言葉。こういった言葉は、みんなで口にしましょう。そうしないと、現代日本の制度も方々でガタガタになってしまうような気にすらなります。
ともあれ1400円で英語教育に関する常識と良識を取り戻せます。あるいは得られます。一読をお薦めします。
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