2007年6月5日火曜日

The Practiceの日本版DVD発売を望む!

子どもの頃からことばが好きでした。ことばといっても、後年学ぶ用語でいえば、統語論・音韻論的側面の形式性に惹かれたというのではなく、語用論的側面の言語使用の微妙さに魅了されてきたということです。ですから子どもの頃からコメディ(お笑い)が好きでした。コメディでは微妙なことばの使い分けによって、面白さが倍増するからです。

歳を取るにつれコメディだけでなく法廷物の映画などが好きになりました。法廷ではある事件をどう描写し、どう立論するかということばの使い分けで判決が決まるからです。そのようにことばの観点から法廷物を好む私は、当然、日本の法廷物よりも、英米の法廷物の方が好きです。日本の法廷物はことばの展開によるドラマというよりも、人情劇であり、高度なことばの面白さをあまり感じることがないからです。

そのような私にとって、FOXテレビジョン(スカパー)で放映されていたザ・プラクティス(The Practice)は本当に面白いテレビドラマでした。このドラマでは法廷のシーンが多く、最終弁論などは丸々と5-10分ぐらい放映します。その最終弁論で、事件に関する私たちの認識なども時にがらりと変わってします。ことばの力を感じるには格好のドラマでした。(また米国人がどれだけ憲法を誇りに思っているかということもよくわかるドラマでした)。

http://en.wikipedia.org/wiki/The_Practice

脚本家のDavid Kellyは登場人物の描き方もうまく、誰も完全無欠の善玉としては描きません(日本のドラマでは時に、常に正義が前提とされている主人公が登場しますよね)。正義感をもちながらも、劣等感や焦燥感から幸福になれないボビーや、強面の現実主義者ながら憲法を愛するユージーンなどの登場人物を私は本当に愛していました。

ファイナル・シーズンでは、ボビーやユージーンを差し置いて、新たに登場したアラン・ショアが主人公となります。登場の噂を聞いたときは反発していた私ですが、ジェイムズ・スペイダー演じるアラン・ショアは驚くほどに魅惑的でした。こちらが呆気に取られるほど頭脳明晰でありながら、patheticといえるほどに不幸な人生観をもつという複雑なキャラクターに私は魅せられてしまいました。彼は、このシーズンの演技でエミー賞を取ったとも後で聞きましたが、それも納得です。

そのアラン・ショアが、これまたThe Practiceのファイナル・シーズンで登場したもう一人のpathetically intelligent manとでもいうべきデニー・クレーンと共に主役を演ずるボストン・リーガル(Boston Legal)の放映が最近Fox Crimeというスカパーのチャンネルで始まりました。ザ・プラクティスよりはやや軽いノリですが、ことば(英語)の面白さを堪能できる番組なので、私は最近毎週録画して楽しんで見ております。

http://www.foxlife.jp/bangumi/boston_legal/index.shtml

そのボストン・リーガルについてネット検索をしておりましたら、なんとザ・プラクティスが米国ではDVD化されたというニュースを得ました!

http://ameblo.jp/mimy/entry-10028373887.html

日本版(日本語字幕がつき、日本のプレーヤーで再生可能)のDVDの発売を願いたいものです。発売されたら私は全巻購入するつもりです。

まあ、購入とまで言わずとも、英語力をつける一手段としては、私は法廷物の映画やドラマを見ることをお薦めします。高度なことばの使い分けが学べると思います。映画でしたらA Few Good Menなどはいかがでしょう。

2 件のコメント:

mimy さんのコメント...

先ほどは私のブログへコメントいただき、ありがとうございました。

英語は私もまだまだ勉強中なので、記事を読ませていただいて勉強になりました。

「ボストン・リーガル」も大好きなのですが、やっぱり「The Practice」の、あの骨のある重厚さを味わいたいと思ってしまいます。
是非、日本語版も発売になることを祈っています。

あと、先ほど記事にもしたのですが、FOXのHPでもう一度みたいあの番組!というキャンペーンを行っていて、「The Practice」もリクエストを送れるようになっています。
よろしければご覧になってみてください。

柳瀬陽介 さんのコメント...

mimyさん、
コメントありがとうございました。
ザ・プラクティスは、法律的な議論を
素人にもわかるようにやってくれる
のがいいですね。(ああ、だんだん、
また見たくなってきた)。

でもボストン・リーガルの、ある
台詞だけで笑わせてくれる人物も
大好きです。






デニー・クレーン(爆)