2009年11月4日水曜日

仏陀のことば

『ブレイクアウト!』とは、ハーバード・メディカル・スクール教授が人間のパフォーマンスに関して書いた科学的でもあり宗教的でもある本ですが、その中でヘルマン・ヘッセの『シッダールタ 』の一節が引用されていました。いい言葉だと思いますので、ここでも『ブレイクアウト!』の翻訳でその一節を紹介します。


何かを求めているとき・・・自分が求めているものだけを見るのは簡単である。自分が求めているものだけしか見ていないから、何かを見つけることも吸収することもできない。なぜなら彼は目標があるからである。なぜなら自分の目標にとりつかれているからである。求めることは、目標をもつことである。しかし、見つけることとは、自由になり、受動的になり、目標をもたないことである。あなたは、ああ、大切な人であるあなたは、自分の目標に向かって努力しているのかもしれない。だから、自分の身近にある多くのものが見えていないのである。(288ページ)



私は『知的仕事のABC』に見られるような分析的で直線的な方法論の有効性を確信していますが、同時にその限界も理解しているつもりです。「西洋的思考」と「東洋的思考」というのは乱暴な二分法なのかもしれませんが、いずれにせよ自分の思考法は複数もっておきたいと思います。










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