各種報道によりますと、久間章生防衛相は本日午後、閣僚を辞任する意向を伝え、安倍首相もそれを了承しました。米国による広島、長崎への原爆投下を「米国はソ連が日本を占領しないよう原爆を落とした。無数の人が悲惨な目にあったが、あれで戦争が終わったという頭の整理で、今しょうがないなと思っている」と発言したことについて、責任を取っての辞任だそうです。
私自身は、閣僚とは、日本の国益を第一に考えるべきだと考えていますので、上記の発言は必ずしも適切ではないと考えます。ですが、一方では、米国などでは上記のような意見はむしろ「当たり前の意見」として受け入れられていることも事実かと思います。大切なことは、人類史上における核兵器の発明と使用をどう考えるか、核抑止力をどう考えるか、核軍備と核軍縮を理想と現実の往復運動の中でどう考えるか・・・こういった問題をどう考え抜くかということかと思います。(ちなみに私は凡庸な平和主義者として考え抜こうと思っています)。
この問題は決して閣僚の辞任といったことだけで思考に蓋をするべき問題ではありません。
折しもこの8月から「ヒロシマナガサキ」(THE WHITE LIGHT / THE BLACK RAIN: The Destruction of Hiroshima and Nagasaki)が全国各地で公開されます。せめて私たちは被爆者14人と爆撃に関わったアメリカ人4人の証言に耳を傾けましょう。それが私たちが考え抜くことのスタートであり、また死者への敬意というものかと思います。
2 件のコメント:
こんにちは、こじと申します。
単なる情報ですが、WBURというボストンのラジオ局のOn Pointという番組でこの映画(ヒロシマナガサキ)の監督がゲストでトーク番組に出てました。
ネットで聞けるので興味がある方にどうぞという感じです。場所は http://www.onpointradio.org/shows/2007/08/20070801_b_main.asp です。
こじ様、
コメントありがとうございました。コメントに気がつくのが遅れ、掲載が遅れてしまい、大変に失礼しました。これからもどうぞよろしくお願いします。
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