2012年4月7日土曜日

英語専攻生はTOEFL ITPを受けよう




[以下は、私の講座(教英)の学生に配布する予定の文書です。]




TOEFL-ITP受験の勧め




■ TOEFLを受験して英語の国際的評価を得よう

TOEFLはアカデミックな英語力を国際的に証明する優れたテストです。教英生は、一般向けのTOEICや、日本人向けの英検だけでなく、ぜひ国際的なTOEFLを受験して、自分の英語力を国際基準で自覚するようにしましょう。
今回はTOEFL-ITPの受験をお勧めします。



■ TOEFL ITP とはhttp://www.cieej.or.jp/toefl/itp/index.html

(1) TOEFLを作成するETS (Educational Testing Service) によって作成されたテストで,世界で唯一の TOEFL公式模擬試験です。

(2) スコアは公的なものとしては認められませんが,アメリカやカナダの大学入学資格に必要な TOEFL PBT(ペーパー版)を受験するのと同じ得点が得られ,あなたの英語の実力がわかります。

(3) 受験料は格安 (2011年度で3,865円) で,現在日本で受験できるTOEFL IBT(インターネット版,$170)と比べると負担になりません。

(4) 広島大学のキャンパス内(東広島キャンパス)で受験できます。広島大学外国語教育研究センターと広島大学消費生活協同組合による実施です。



■ 疑問1:TOEICで十分なのでは?

 広島大学で全員が受けるTOEICは経済学部や工学部など、英語以外を専門とする人のために広く開かれた試験です。英語を武器にする学生は、ぜひTOEICよりもレベルが高く、かつより多くの受験生を有するTOEFLを受けて、いわゆる「英語力」の国際標準を自ら体験してみましょう。
 


■ 疑問2:英検1級を受ければいいのでは?
 
 たしかに英検1級の試験は、日本の英語教育事情に寄り添った丁寧な試験でスピーキングやライティングも評価するいい試験です。しかし、現代において、英語力は日本国内でなく、国際的に評価されるべきものです。TOEFLを最初に受けた人は、その英語の量とスピードに驚きます。しかし国際的に「英語がきちんとできる」と認識されるにはTOEFLのレベルでの試験を受ける必要があります。
 


■ 疑問3:低得点だったら恥ずかしいので、もっと実力がついてから受験した方がいいのではありませんか?
 
 私の経験から言わせていただければ、そういう自分のプライドに拘る人は、年齢を重ねるほどプライドが頑なになり、ますますTOEFL受験を始めとしたチャレンジから逃れます(そしていつまでたっても実力をつけず、言い訳だけは上手になります)。大切なのは、まず挑戦すること、そして謙虚にその結果を受け容れることです。そうしてこそ自分の立ち位置がわかり、客観的な学習計画も立てられるのではないでしょうか。これからの未来を切り開く英語教師(の卵)は、ぜひTOEFLを受験してください。



■ 疑問4:でもTOEFLは高いでしょう?

 確かに本式のTOEFL受験料はとても高価ですが、このITP形式はマークシートでリスニングとリーディングの力だけを測る腕試し版で廉価です。とはいえこれはコンピュータ導入以前の方法ですから、測定結果の信頼性は極めて高いです。



■ 疑問5:それではどうやって対策をすればいいですか?

まず、極めて個人的な意見を言いますと、私は「好きこそ物の上手なれ」、「これを知る者はこれを好む者に如かず、これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」といった考えを基本的信条としていますので、問題集による「対策勉強」は嫌いで、実際、ほとんどしたことはありません(例外は学部三年生の時に行った英検1級の勉強ぐらいです)。私個人としては、「ウェブで英語を自学自習し、豊かな文化社会を創り上げよう!」(http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2010/05/blog-post_31.html)、「字幕付きの無料動画で楽しく英語を学ぼう!」(http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2010/04/blog-post_26.html)といった学びのスタイルを好み、ブログ「英語動画で高度な英語説明力をつけよう!」(http://greatpresentationvideos.blogspot.com/)などで学びの喜びを他の人たちと共有したほうがいいと思っています。

とはいえ、「短期間に効果的に対策をしたい」というのも人情かとも思います。そこで一冊だけお薦めするとしたら、以下です。



お薦めの理由は、この本がTOEFLの開発組織ETSと日本での運営組織CIEE日本代表部の協力を得て、本物のTOEFL ITPの指示文・問題・アンサーシートを収録していることです。TOEFL ITPの問題冊子を受験者は持ち帰ることができませんから、この本を参照することは受験準備としては有効だと思います。

この本は京都大学の田地野彰先生と金丸敏幸によって編纂され、本の中には「意味順」の考えも含めた英語勉強法が掲載されています。








※2012年度広島大学でのTOEFL ITP実施計画

第39回
受付開始:6月1日(金)
受付締切:6月21日(木)
開催日:7月14日(土)


第40回
受付開始:7月2日(月)
受付締切:9月20日(木)
開催日:10月13日(土)


第41回
受付開始:11月1日(木)
受付締切:11月21日(水)
開催日:12月15日(土)

http://www.hucoop.jp/career/qual.htmlより。
具体的な申込方法などは広島大学生協店舗でお問い合わせください。






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