2014年3月4日火曜日

J-POSTLは省察ツールとして 英語教師の自己実現を促進できるのか ―デューイとユングの視点からの検討―(「言語教育エキスポ2014」での発表)





3月9日(日)に行われる「言語教育エキスポ2014」(案内(PDF))で、「文学指導は学習者をどのように動機づけるか」 (9:00-10:30) というシンポジウムに登壇させていただいた後、13:00から14:30のシンポジウム「英語教員のための省察的ツールの意義 J-POSTL完成版披露を兼ねて」(司会:久村研(田園調布学園大学)、シンポジスト:金谷憲(元東京学芸大学)、柳瀬陽介(広島大学)にも登壇させていただきます。事務局の方々には本当にお世話になっております。この場を借りて厚く御礼申し上げます。



J-POSTLとは、「ヨーロッパ言語教育履修生ポートフォリオ(European Portfolio for Student Teachers of Languages: EPOSTL)」(Newby et al., 2007. ECML/Council of Europe)の翻案であり,この2月にCouncil of EuropeからCopyrightを取得しているそうです(案内(PDF)より)。

私の役割は、このJ-POSTLおよびその使い方について、無批判的な礼賛でもなく、無意味な全面否定でもなく、私なりの経験と知識と分析から検討を加えることだと認識しています。


私の発表タイトルはこのようにしました。


J-POSTLは省察ツールとして 英語教師の自己実現を促進できるのか
―デューイとユングの視点からの検討―


私の検討の柱は次の二本です。

(1) J-POSTLが省察 (reflection) のツールとして有効活用できるかを、デューイの教育哲学(Democracy and Education)を通して検討する。

(2) J-POSTLが教師の成長、言い換えるなら自己実現のために有効活用できるかを、ユング心理学を通して検討する。




これらの柱のもとに作成した、当日投映予定の資料が以下のものです。ご興味あれば、どうぞ御覧ください。







この「言語教育エキスポ2014」はすでに満員で、キャンセル待ちが30名の状態と聞いておりますが、事務局としては発表を録画し、それをYouTubeで公開することを考えているそうです。発表者の反対が多ければ、その公開は中止になるかもしれませんが、私としてはそういった公開には大賛成です。もし、公開されれば、その動画はこのブログ記事にも後日埋め込もうと思っています。





主な参考文献
John Dewey (1916) Democracy and Education
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2013/09/john-dewey-1916-democracy-and-education.html
C.G.ユング著、ヤッフェ編、河合隼雄・藤縄昭・出井淑子訳 (1972) 『ユング自伝 ― 思い出・夢・思想 ―』 みすず書房
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2010/01/cg-19631972.html
C.G.ユング著、小川捷之訳 (1976) 『分析心理学』 みすず書房
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2010/01/cg-19681976.html
C.G.ユング著、林道義訳 (1987) 『タイプ論』みすず書房
C.G.ユング著、松代洋一・渡辺学訳 (1995) 『自我と無意識』第三文明社
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2014/02/cg-1995.html
G.リッツア著、正岡寛司監訳 (1999) 『マクドナルド化する社会』 早稲田大学出版部
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2013/02/1999.html



ビデオが収録され公開されているようでしたので、ここに埋め込んでおきます。ちなみに、私は学会などの場で発表したものを録画・録音されるのは気にしていませんが、公開される場合は、一言お知らせいただければ幸いです。









0 件のコメント: