この記事について
この記事は、学部三年生用の授業「コミュニケーション能力と英語教育」
(火曜5-8限 K208教室) のためのファイル・リンク集です。今年度は、物語論、二人称的アプローチ、および実践者から学ぶ、といった内容を追加しました。(その結果、残念ですが、レイコフとジョンソンによる認知意味論や翻訳論を割愛しました)
授業計画の概要
詳しくは下で説明しますが、ここで授業計画の概要を示しておきます。
第一日目 (12/4) はじめに
前半: 導入(考えることについてなど)
後半: チョムスキーの言語観
第二日目 (12/11) 応用言語学的コミュニケーション能力論
前半:ハイムズからバックマンまで
後半:コミュニケーション能力の三次元的理解
第三日目 (12/18) 分析哲学的コミュニケーション観
前半: デイヴィドソンのコミュニケーション論
後半: ウィトゲンシュタインの言語ゲーム論
※12/25は月曜授業振替日ですから、この授業はありません。
第四日目 (1/8) 感性から考えるコミュニケーション
前半:野口三千三と竹内敏晴の言語コミュニケーション観
後半:言語教育実践における感性の重要性
第五日目 (1/15) 言語学以外の分野での意味理論
前半: 意識の情報統合理論に基づく意味理論
後半:アレントに基づく意味理論
第六日目 (1/22) 研究方法論について
前半:物語論
後半:二人称的アプローチ
第七日目 (1/29) 実践者から学ぶ
前半:田尻悟郎先生の実践から
後半:福島哲也先生の実践から
第八日目 (2/5) まとめ
前半:これまでの総括
後半:ポートフォリオ作成
この記事での凡例
このブログ記事で、記事・論文・書籍の名前の前に付けられた■、▲、★の記号はそれぞれ次のような意味を持っています。
■ 授業の前にきちんと読んで、そのまとめや感想などをWebCTシステム (Bb9) に書いておくべきもの(四角ですから「きちんと読め」と覚えて下さい)。
▲ 授業の前に参考程度に読んでおくべきもの(三角ですから、四角ほど「四角四面に読む必要はない」と覚えて下さい)。
★ S(秀)判定のための課題例。念のためにブログ記事だけは読んでおいてください。この記事で紹介された本を書評したらS評価の対象とします(星印ですから「輝くSを取るためのもの」)と覚えて下さい。
すべての講義についての私の原則
■ 私の講義の原則
遅刻・欠席・参加に関する方針
・甘やかされた内弁慶でしかない「お子ちゃま」や、単位がほしいだけのために受講を希望している人はお断りします。お互いに真摯な学びの空間を育てるためです。しっかり学びたい人だけが受講して下さい。
・遅刻は認めません。最初の点呼の時にいなかったら欠席扱いにします。欠席3回以上は単位認定をしないことを原則とします。やむを得ない理由があった場合は申し出てください。
・私語や居眠りなどは許しません。注意しても止めないようでしたら教室から出ていってもらいます。楽しい学習環境を保つために、最低限のケジメだけはつけます。
・なお教室に入ったら、毎回必ず違う席に座り、違う人の隣に座ってください(お互いに気軽に質問できるようにするため、一人だけ離れては座らないでください)。
授業で使う主なホームページ
・このブログ記事(授業計画など)
※ パスワードは口頭でお知らせします。
・広島大学Bb9(振り返りや課題の提出用)
広大ホームページの「もみじ」からアクセスして下さい。
主に使うのは「教材」の機能です。課題提出はBb9で行ってください。柳瀬の個人メールアドレスへの提出は(Bb9の不調などの仕方のない場合を除いて)避けてください。
なお書き込みは、すべて授業直前の日曜日の23:59までに行ってください。
授業に必要なもの
・学生証:K208教室への入室に必要。
・インターネットアクセスのできるパソコンやタブレットなど。
この授業での評価方法
(1) C判定を得るためには:Bb9にその日の課題(振り返り・予習課題)を期日までに出しておき、かつ実際の授業に参加する。
※これらの課題を、授業前日だけで行うことは事実上非常に困難です。「この授業は課題が厳しい」ということを覚悟して、授業が終わった日の夜から少しずつ毎日課題に取り組んでください。真面目な努力はあなたを裏切りません。
・振り返り:その日の講義で学んだことを、率直に、しかし他人にも伝わるように書いてください。文体の巧拙は知性の指標ですから、できるだけきちんとした文章を書くように努力してください。また、当然の前提として日頃から読書をしておくこと。
・予習課題:次週の授業内容の■印で示された記事を読んで、自分なりに理解できたこと・理解できなかったことを文章化してください。
(2) B判定を得るためには:(1)に加えて、期末にきちんとしたポートフォリオを提出する。ポートフォリオは、 (2a) 自分が本当に面白いと思う内容を、 (2b) その面白さが他人にもわかるような形でまとめる、ことを原則として作成してください。
(3) A判定を得るためには:(2) に加えて、教英図書室や中央図書館(一階)で借りることができるGraded Readersを読んで、その本から学んだ印象深い表現の引用とそれについての感想を毎週少しずつまとめる。まとめたファイルを最終週にBb9に提出する。
参考ブログ記事(ブログ公開は現在中止しています)
▲ 広大教英生がお薦めするGraded Readers
▲ 柳瀬ツイッター(平日の朝は必ずThe New York Timesを読み、印象深かった表現を引用するようにしています(感想は付け加えていません)。
(4) S判定を得るためには:(3) に加えて、以下の課題をこなしていること。
★ 自主性を開拓するために ―書評かプロジェクトに挑戦してみてください―
※ 以上の原則に基いて、タームの最後には成績の自己申告をしていただきます。自己申告には、(1)-(4)の実績を具体的に数字などで示した上で自分が値するべき成績を申告してください。この自己申告に著しい虚偽があった場合は、単位認定を取り消し不合格にしますので、くれぐれもきちんと申告してください。
授業では特に取り上げませんが、コミュニケーション(および言語)に関する副読本としては以下をお薦めします。
★ 末田清子・福田浩子(2003)『コミュニケーション学』
★ 小山亘(2012)『コミュニケーション論のまなざし』三元社
▲ 『第二言語コミュニケーション力に関する理論的考察』
★ 野矢茂樹・西村義樹
(2013) 『言語学の教室 ― 哲学者と学ぶ認知言語学』 (中公新書)
▲ 「コミュニケーション能力と英語教育」のレポートから
▲ 田尻悟郎先生の授業ビデオをハンナ・アレントの哲学の枠組みを通して解釈する試み
(学生さんの感想)
▲ 身体論的言語論に関する文献(レイコフとジョンソン、野口三千三と竹内敏晴)を読んだ学部三年生の感想
▲ レイコフとジョンソンによる「客観主義」と「経験基盤主義」に関して寄せられた学部生コメント
▲ 「言語コミュニケーション力論と英語授業(2011年度版)」の感想
▲ 「言語コミュニケーション力論と英語授業(2011年度版)」での学生さんの様々な気づき
▲ 学生さんによる物語論・身体論・授業論
▲ 学生さんによる、スポーツから考える英語教育論
▲ 学生さんによる、音楽から考えるコミュニケーション論
▲ 学生さんの哲学的な文章(「「言語コミュニケーション力論と英語授業(2011年度版)」を受けて)
▲ 英語授業を具体的に分析し、自省する
▲ 英語教師であるということはどういうことか
▲ 言語コミュニケーション力論とCritical Applied Linguisticsについて
第一日目 (12/4)
はじめに
前半: 導入(考えることについてなど)
■ ダブルループラーニング (double-loop learning 二重ループ学習)についての私的まとめ
■ 実践者として現場で考えるための方法論
■ 想像力と論理力の統合としての思考力について
■ 教育研究の工学的アプローチと生態学的アプローチ
▲
全体論的認識・統合的経験と分析的思考・部分的訓練について
▲ 科学者の見識と科学の限界の可能性について ―E. O. ウィルソンの『人間の本性について』から考える―
▲ 「実験研究は成功を連呼するのに、英語教育が一向に改善しないように見えるのはなぜなのか」という素朴な問いに対する答えの試み
▲ 農業はわずか2世代で工業化し投資の対象となった。では教育は?
▲ 自然栽培的な教育? ― 杉山修一 (2013) 『すごい畑のすごい土 ― 無農薬・無肥料・自然栽培の生態学』幻冬舎新書を読んで
▲ 和田玲先生(順天中学・高等学校)から学んだこと
▲ 授業の「正中線」?
▲ 教育現場で「よく観察し、よく考える」こと
▲ 岩本茂樹『教育をぶっとばせ --反学校文化の輩たち--』文春新書
▲ 教師と生徒の相互理解と相互認証 ― 広島大学英語文化教育学会での齋藤智子先生の発表
後半: チョムスキーの言語観
■「カントとチョムスキー」(授業用スライド)
■ 「コミュニケーション能力」は永遠に到達も実証もできない理念として私たちを導く
■ チョムスキーに関するファイル(パスワード必要)
▲ 「文法をカラダで覚える」とは何か
▲ 自然であれ -- 人工的な言語学習環境こそが言語習得の個人差を増大させているのではないか
▲ SLA研究者若林茂則先生による英語教育論
参考文献
★Chomsky, N.
1965. Aspects of the theory of syntax.
Cambridge, Massachusetts: The MIT Press (第一章のセクション1,2,8のみ)
★Marc D.
Hauser, Noam Chomsky and W. Tecumseh Fitch
The
Faculty of Language: What Is It, Who Has It, and How Did It Evolve? http://www.sciencemag.org/content/298/5598/1569.short
★レイ・ジャッケンドフ(2004)『心のパターン』岩波書店
★レイ・ジャッケンドフ(2006)『言語の基盤―脳・意味・文法・進化』岩波書店
★1 Introduction
and Key terms - Summary of Kant’s Critique of Pure Reason (Kritik der reinen
Vernunft)
★2 Transcendental
ideas - Summary of Kant’s Critique of Pure Reason (Kritik der reinen Vernunft)
★3 'I' as the
transcendental subject of thoughts = X - Summary of Kant’s Critique of Pure
Reason (Kritik der reinen Vernunft)
★4 Freedom -
Summary of Kant’s Critique of Pure Reason (Kritik der reinen Vernunft)
★5 Principle of
Pure Reason - Summary of Kant’s Critique of Pure Reason (Kritik der reinen
Vernunft)
第二日目 (12/11)
応用言語学的コミュニケーション能力論
前半:ハイムズからバックマンまで
■ Hymes, Canale & Swain, Widdowson and Bachman & Palmer (授業用スライド)
■ 教育と生産を混同するな--ウィドウソン、ハーバマス、アレントの考察から--
■ Hymes, Canale, Swainの論に関するファイル(パスワード必要)
■ WiddowsonとBachmanの論に関するファイル(パスワード必要)
▲ バックマンのCommunicative Language Abilityの図
▲ バックマンのLanguage Competenceの図
▲ バックマンとパーマーの2010年に関する記事
参考文献
★ Hymes, D. 1972. On Communicative Competence. In J. Pride and J.
Holmes (eds.), Sociolinguistics: Selected
readings (pp. 269-93). Harmondsworth: Penguin.
★ Canale, M. and Swain. M. 1980. "Theoretical bases of
communicative approaches to second language teaching and testing." Applied Linguistics, 1 (1): 1-47.(セクション1と3のみ)
★ Canale, M. 1983. From communicative competence to communicative
language pedagogy. In J. C. Richards and R. W. Schmidt (eds.), Language and Communication (pp. 2-27). London:
Longman.
★ Widdowson, H. G. 1983.
Learning purpose and language use. Oxford: Oxford University Press.(第1章のみ)
★ Bachman, L. F. 1990. Fundamental
considerations in language testing. Oxford: Oxford University Press.(第4章のみ)
★ Bachman, L. F. and Palmer, A. S. 1996. Language testing in practice. Oxford: Oxford University Press.(第4章のみ)
★ Bachman, L.f. and Palmer, A.S. 2010. Language Assessment in Practice. Oxford: Oxford University Press. (第3章のみ)
後半:コミュニケーション能力の三次元的理解
■ 授業スライド:コミュニケーション能力の三次元的理解
▲ 『日本言語テスト学会』論文
第三日目 (12/18)
分析哲学的コミュニケーション観
前半: デイヴィドソンのコミュニケーション論
■ 授業用スライド
■ 二項対立の間でデイヴィドソンを考える
■ 「コミュニケーションの極から考える」(2001/8/3)および「コミュニケーションという革新」(2001/5/20)
lのページにあります。スクロールかCtrl+Fで探してください。
▲ デイヴィドソンのコミュニケーション能力論からのグローバル・エラー再考
▲ コミュニケーション能力論とデイヴィドソン哲学
参考文献
★ Davidoson, D.
1973, ‘Radical Interpretation’, Dialectica,
27, reprinted in Davidson, 2001b.
★ Davidoson, D.
1986, ‘A Nice Derangement of Epitaphs’, in LePore (ed.), 1986, reprinted in
Davidson, 2005a.
★ Davidoson, D.
2001, Inquiries into Truth and
Interpretation, Oxford: Clarendon Press, 2nd edn.
★ Davidoson, D.
2005, Truth, Language and History:
Philosophical Essays, with Introduction by Marcia Cavell, Oxford: Clarendon
Press.
★
森本浩一 (2004) 『デイヴィドソン ~「言語」なんて存在するのだろうか』NHK出版
後半: ウィトゲンシュタインの言語ゲーム論
■ 授業用スライド
■ 「四技能」について、下手にでなく、ウィトゲンシュタイン的に丁寧に考えてみると・・・
■ ウィトゲンシュタイン『哲学的探究』の1-88節-- 特に『論考』との関連から
▲ 野矢茂樹 (2006) 『ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む』 (ちくま学芸文庫)
▲ 鬼界彰夫(2003)『ウィトゲンシュタインはこう考えた-哲学的思考の全軌跡1912~1951』講談社現代新書
▲ ジョン・M・ヒートン著、土平紀子訳 (2004) 『ウィトゲンシュタインと精神分析』(岩波書店) (2005/8/3)
▲
ウィトゲンシュタインに関するファイルをダウンロード
▲ ウィトゲンシュタイン著、鬼界彰夫訳(2005)『ウィトゲンシュタイン哲学宗教日記』講談社
参考文献
★ 永井均(1995)『ウィトゲンシュタイン入門』ちくま新書
★ 鬼界彰夫(2003)『ウィトゲンシュタインはこう考えた-哲学的思考の全軌跡1912~1951』講談社現代新書
★ 飯田隆(2005)『ウィトゲンシュタイン』講談社
第四日目 (1/8)
感性から考えるコミュニケーション
前半:野口三千三と竹内敏晴の言語コミュニケーション観
■授業投影スライド
■ 竹内敏晴 (1999) 『教師のためのからだとことば考』ちくま学芸文庫
■ 野口三千三氏の身体論・意識論・言語論・近代批判
▲ 竹内敏晴
『教師のためのからだとことば考』に対する学生さんの感想
▲ 「教師のためのからだとことば考」を読んで考えた、授業における生徒への接し方(学部生SSさんの文章)
▲ 野口三千三の身体論・言語論についての学生さんの振り返り
▲ 和田玲先生による「原初体験と表現の喪失」
▲ 3/4京都講演:「英語教師の成長と『声』」の投影資料と配布資料
▲京都講演に対する松井孝志先生のコメントを受けて
★竹内敏晴に関するファイル
(パスワード必要)
★野口三千三に関するファイル
(パスワード必要)
▲田尻悟郎先生の多声性について
▲平田オリザ先生のワークショップに参加して
▲Do not let mind mind mind (Yes,
deconstruction is what Zen is about)
▲Movement of Budo (martial arts) and
Luhmann's systems theory
▲Comparing Foreign Language Communication
to Budo (Martial Arts)
参考文献
★ 竹内敏晴(1988)『ことばが劈(ひら)かれるとき』(ちくま文庫)(初版は1975年に思想の科学社から出版)
★ 竹内敏晴 (1999) 『教師のためのからだとことば考』ちくま学芸文庫
(竹内敏晴(1982)『からだが語ることば』評論社、と竹内敏晴(1983)『ドラマとしての授業』評論社に数篇を加え、新たに編み直したもの)
★ 竹内敏晴 (2001) 『思想する「からだ」』晶文社
★ 竹内敏晴(2009)『出会うということ』藤原書店
★ 竹内敏晴 (2010) 『レッスンする人』藤原書店
★ 野口三千三(2003)『原初生命体としての人間 野口体操の理論』岩波書店・岩波現代文庫(1972年に三笠書房より出版。1996年に改訂版が岩波書店・同時代ライブラリー版として出版)
▲ 野口三千三(1977)『からだに貞く』柏樹社
▲ 野口三千三(1979)『おもさに貞く』柏樹社
▲ 羽鳥操(2002)『野口体操 感覚こそ力』春秋社
▲ 羽鳥操(2003)『野口体操入門』岩波アクティブ新書
▲ 羽鳥操(2004)『野口体操 ことばに貞く』春秋社
▲ 羽鳥操・松尾哲矢(2007)『身体感覚をひらく』岩波ジュニア新書
竹内敏晴氏の主要作品は、現在4巻本の『選集』で読むことができます。ご興味のある方は品切れになる前に入手されることをお勧めします。
★
竹内敏晴 (2013) 『セレクション・竹内敏晴の「からだと思想」(全4巻)
後半:言語教育実践における感性の重要性
■ 「優れた英語教師教育者における感受性の働き―情動共鳴によるコミュニケーションの自己生成―」投影スライドと配布資料 + 音声録音ファイルと質疑応答のまとめ
■ 「優れた英語教師教育者における感受性の働き―情動共鳴によるコミュニケーションの自己生成―」(『中国地区英語教育学会研究紀要』 No. 48 (2018). pp.11-22)
■ 「ユマニチュード」あるは<人間らしさ>を教室でも実践することについて
■ 7/15(日)の公開研究集会:外国語教師の身体作法(京都外国語大学)は予定通り開催します + 柳瀬の当日発表資料公開
▲ 優れた英語教師教育者における感受性の働き―情動共鳴によるコミュニケーションの自己生成― (草稿)
▲ カント、ダマシオ、ボームの用語の定義 (感性・知性・理性、情動・感情(中核意識)・拡張意識、感受性)
▲ 喜多
壮太郎 (2000) 「ひとはなぜジェスチャーをするのか」 『認知科学』7 巻 1 号 p. 9-21
▲ 喜多壮太郎 (2002) 『ジェスチャー 考えるからだ』 金子書房
▲ David McNeill (2005) Gesture and Thoughtの第1-4章のまとめ
▲ 7/22の公開研究集会「外国語教師の身体作法」での柳瀬発表の後の質疑応答
▲ 率直で開かれたコミュニケーションから私たちの喜びである共感や連帯感が生まれる(アダム・スミスの『道徳感情論』から)
▲ 「公開ワークショップとシンポジウム:英語教育の身体性」の参加者の振り返り
▲ (続)「公開ワークショップとシンポジウム:英語教育の身体性」の参加者の振り返り
▲ (続々)「公開ワークショップとシンポジウム:英語教育の身体性」の参加者の振り返り
第五日目 (1/15)
言語学以外の分野での意味理論
前半: 意識の情報統合理論に基づく意味理論
■ 意識の統合情報理論からの基礎的意味理論--英語教育における意味の矮小化に抗して--全国英語教育学会での投映スライドと印刷配布資料
■ 「意識の統合情報理論からの基礎的意味理論―英語教育における意味の矮小化に抗して―」(『中国地区英語教育学会研究紀要』 No. 48 (2018). pp.53-62)
■「意味、複合性、そして応用言語学」 『明海大学大学院応用言語学研究科紀要 応用言語学研究』 No.19. pp.7-17
▲ 「言語学という基盤を問い直す応用言語学?―意味概念を複合性・複数性・身体性から再検討することを通じて―」(応用言語学セミナーでのスライドとレジメ) ←「1 序論」と「2 意味概念に関する哲学的探究」だけで結構です。内容は難しいかもしれないので、直感的に理解してくだされば結構です。
▲ 今井邦彦・西山佑司 (2012) 『ことばの意味とはなんだろう』岩波書店 (「第19回応用言語学セミナー 応用言語学を考える」の準備の一環としてのまとめ)
▲ 意識の統合情報理論からの基礎的意味理論 ―英語教育における意味の矮小化に抗して― (草稿)
★ ルーマン (1990) 「複合性と意味」のまとめ
★ ルーマン意味論に関する短いまとめ(『社会の社会』より)
★ ルーマンの二次観察 (Die Beobachtung zweiter Orndung, the second-order observation) についてのまとめ -- Identität -
was oder wie? より
後半:アレントに基づく意味理論
■ 授業投映用スライド
■ 真理よりも意味を、客観性よりも現実を:
アレント『活動的生』より
■ 人間の複数性について:
アレント『活動的生』より
■ アレントの行為論 --アレント『活動的生』より--
▲ アレント『暗い時代の人々』より -- 特に人格や意味や物語について--
▲ アレントの言語論に通じるル=グヴィンの言語論
▲ 人間の条件としての複数性
▲ この世の中にとどまり、複数形で考える
▲ 「政治」とは何であり、何でないのか
▲ アレントによる根源的な「個人心理学」批判
▲ 世界を心に閉じこめる近代人
第六日目 (1/22)
研究方法論について
前半:物語論
■ 3/11の学会発表スライド:なぜ物語は実践研究にとって重要なのか―仮定法的実在性による利用者用一般化可能性―
■ 論文「なぜ物語は実践研究にとって重要なのか―仮定法的実在性による利用者用一般化可能性―」
後日掲載
▲ J. Bruner (1986) Actual Minds, Possible Worlds の第二章 Two modes
of thoughtのまとめと抄訳
▲ Jerome Bruner (1990) Acts of Meaningのまとめ
▲ ヘイドン・ホワイト著、上村忠男監訳 (2017) 『実用的な過去』岩波書店 Hayden White (2014) The Practical Past. Evanston, Illinois:
Northwestern University Press.
▲ 物語論という観点からラボ・パーティの実践を観察する
▲ 村上春樹(2010)『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』文藝春秋
▲ 小川洋子(2007)『物語の役割』ちくまプリマー新書
▲ 人はなぜ物語を必要とするのか
▲ ジョーゼフ・キャンベル/ビル・モイヤーズ著、飛田茂雄訳(2010)『神話の力』早川書房
▲ 技術・哲学・物語
後半:二人称的アプローチ
■ 「言語教師認知研究における物語様式と二人称的アプローチ」(11/17(土)14-16時 熊本大学教育学部棟2)
■ ブーバーの『我と汝』の英語版からの抄訳
■ 8/20学会発表:「英語教育実践支援研究に客観性と再現性を求めることについて」の要旨とスライド
■ David Bohmによる ‘dialogue’ (対話、ダイアローグ)概念
■ Measurement and Its Discontentsの翻訳
▲ 「対話としての存在」(『ダイアローグの思想―ミハイル・バフチンの可能性』第二章)の抄訳
▲ 感受性、真理、決めつけないこと -- ボームの対話論から
▲ ボームの対話論についての学生さんの感想
▲ 実践に対する一人称的関わり、二人称的関わり、そして三人称的知見
▲ Measurement
and Its Discontents
▲ Robert Crease氏によるエッセイ「文化を測定する (Measuring culture)」の抄訳
▲ Robert Crease (2011) World in the balanceのエピローグの抄訳
▲ いかなる社会的指標も、社会的な意思決定に使われれば使われるほどますます腐敗に向かう圧力を受け、それがそもそも観測しようとしていた社会的過程を歪め腐敗させやすくなる
▲ 論文初稿:英語教育実践支援研究に客観性と再現性を求めることについて
▲ 研究の再現可能性について -- 『心理学評論』(Vol.59, No.1, 2016)から考える
▲ 比較実験研究およびメタ分析に関する批判的考察 --『オープンダイアローグ』の第9章から実践支援研究について考える--
▲ 「テストがさらに権力化し教育を歪めるかもしれない」(ELPA Vision No.02よりの転載)
▲ 「コミュニケーション実践と『客観性』」についての学生さんの予習書き込み
▲ 入試や評価についての学生さんの感想
▲ 学部4年生のM君による英語教師養成システムへの「違和感」の表明
▲ 「研究力強化に向けた教員活動評価項目」への回答前文
第七日目 (1/29)
実践者から学ぶ
前半:田尻悟郎先生の実践から
■ 授業投映用スライド
■ アレント『人間の条件』による田尻悟郎・公立中学校スピーチ実践の分析
■ 田尻悟郎先生講演:「こんな先生に出会いたかった! ~豊かな人生を送るために子どもたちに伝えること~」
▲ ハンナ・アレントの講義から学校教育について根源的に考え直す
▲ 田尻悟郎先生のスピーチ実践 (6-Way Street) を見た学生さんの声
▲ 動画ライブラリ:中学で英語が得意になる!シリーズ
※田尻先生が短い動画で解説してくださっている貴重なシリーズです。今すぐでなくてもいいですが、時間のある時にぜひ見て下さい。
▲ 「人間らしい生活--英語学習の使用と喜び」
▲ E・ヤング=ブルエール著、矢原久美子訳 (2008) 『なぜアーレントが重要なのか』みすず書房
▲
仲正昌樹 (2009) 『今こそアーレントを読み直す』 (講談社現代新書)
▲ 欠陥商品としての「考える」こと
関連して、バトラーに関する次の二つの記事も読んで下さい。
▲ ジュディス・バトラー著、佐藤嘉幸・清水知子訳(2008)『自分自身を説明すること』月曜社
▲ ジュディス・バトラー著、竹村和子訳(2004)『触発する言葉』岩波書店
さらに
▲ 「現代社会における英語教育の人間形成について―社会哲学的考察」を読んでください。
ついでに
▲ 「当事者が語るということ」もどうぞ
▲ 西洋哲学の寵児の政治的判断
▲ 人間、ハンナ・アレント
および
▲ アレント哲学の枠組みの中での「芸術」の位置づけ:エクセルファイルの概念図
▲ 映画『ハンナ・アーレント』予告編
後半:福島哲也先生の実践から
■ 福島哲也先生(数学)の『学び合い』あるいは「教えない授業」
■ 「治療者の倫理性こそが、治療の有効性を担保する」、あるいは「教師の倫理性こそが、指導の有効性を担保する」
■ 数学が得意な人は数学の物語的解説を必ずしも好まないということ--福島哲也先生の授業についてユングのタイプ論から考える試み--
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2019/01/blog-post_22.html
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2019/01/blog-post_22.html
■ Find!アクティブラーナー:福島哲也先生(数学)インタビュー
https://find-activelearning.com/set/400/con/398 ▲ 「教えない授業」における教師と生徒のコミュニケーション(追手門学院大手前中学校(数学)福島哲也先生によるワークショップ)11/29(木)9:00-12:00 広島大学教育学部
■ Introduction of The End of Average by Todd Rose (2017)
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2018/03/introduction-of-end-of-average-by-todd.html
■ 平均の発明 Ch.1 of The End of Average by Todd Rose (2017)
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2018/03/ch1-of-end-of-average-by-todd-rose-2017.html
■ いかにして私たちの世界は標準化されてしまったのか Ch.2 of The End of Average by Todd Rose
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2018/04/ch2-of-end-of-average-by-todd-rose.html
▲ 授業用スライド:教育の「正常化」 (normalization) の説明のために "The End of Average" (『平均思考は捨てなさい』)の議論を用いる
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2019/01/normalization-end-of-average.html
■ 当事者の弱さや苦労を他人が代わりに解決することについて -- ユング『分析心理学』再読から当事者研究について考える --
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2019/01/blog-post.html
▲ 授業用スライド:ユングによる「個性化」概念
https://app.box.com/s/d3wrz5qfvxdkpxkjs3yfrn36ixp9o9xn
以下再掲項目
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2018/03/introduction-of-end-of-average-by-todd.html
■ 平均の発明 Ch.1 of The End of Average by Todd Rose (2017)
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2018/03/ch1-of-end-of-average-by-todd-rose-2017.html
■ いかにして私たちの世界は標準化されてしまったのか Ch.2 of The End of Average by Todd Rose
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2018/04/ch2-of-end-of-average-by-todd-rose.html
▲ 授業用スライド:教育の「正常化」 (normalization) の説明のために "The End of Average" (『平均思考は捨てなさい』)の議論を用いる
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2019/01/normalization-end-of-average.html
■ 当事者の弱さや苦労を他人が代わりに解決することについて -- ユング『分析心理学』再読から当事者研究について考える --
http://yanaseyosuke.blogspot.com/2019/01/blog-post.html
▲ 授業用スライド:ユングによる「個性化」概念
https://app.box.com/s/d3wrz5qfvxdkpxkjs3yfrn36ixp9o9xn
以下再掲項目
▲ Measurement
and Its Discontents
▲ Robert Crease氏によるエッセイ「文化を測定する (Measuring culture)」の抄訳
▲ Robert Crease (2011) World in the balanceのエピローグの抄訳
▲ いかなる社会的指標も、社会的な意思決定に使われれば使われるほどますます腐敗に向かう圧力を受け、それがそもそも観測しようとしていた社会的過程を歪め腐敗させやすくなる
▲ 論文初稿:英語教育実践支援研究に客観性と再現性を求めることについて
▲ 研究の再現可能性について -- 『心理学評論』(Vol.59, No.1, 2016)から考える
▲ 比較実験研究およびメタ分析に関する批判的考察 --『オープンダイアローグ』の第9章から実践支援研究について考える--
▲ 「テストがさらに権力化し教育を歪めるかもしれない」(ELPA Vision No.02よりの転載)
▲ 「コミュニケーション実践と『客観性』」についての学生さんの予習書き込み
▲ 入試や評価についての学生さんの感想
▲ 学部4年生のM君による英語教師養成システムへの「違和感」の表明
▲ 「研究力強化に向けた教員活動評価項目」への回答前文
第八日目 (2/5)
まとめ
前半:これまでの総括
後半:ポートフォリオ作成
以上
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