2015年7月13日月曜日

大学院生 平野洋平さんと佐藤龍一さんの活躍



出藍の誉れで私のゼミ生(博士課程後期)である平野洋平さんと佐藤龍一さんが活躍をしてくれていますので、ここで(親バカ的に)お披露目させていただきます。





平野洋平さん
優秀口頭発表賞を受賞


対象となった発表は、「日本語話者英語学習者による英語結果構文の容認度に影響を及ぼす要因」で、使用したスライドは以下の通りです。












平野さんは、このテーマで博士論文を仕上げるべく、今年度はあと三つ学会発表します。指導教官である私の悪い癖である早口で難しい口頭発表(苦笑)を引き継がずに、平野さんは、徹底してわかりやすい発表を行っています。「オーディエンスの理解したいという欲求を満たす」口頭発表を行い、「読者を知的に楽しませる」論文を書くのが彼のスタイルです。お時間があれば、ぜひ彼の発表を聞いてやってください。



(1) 言語科学会 第17回国際年次大会(JSLS2015)


・期日:2015年7月18日(土)・19日(日)
・会場:別府国際コンベンションセンター(大分県別府市)
・大会HP:http://www.jslsweb.sakura.ne.jp/jsls2015/wiki.cgi
・発表タイトル:日本語話者英語学習者による英語結果構文の容認度:主動詞の含意する結果状態の有無・主動詞の他動性が与える影響
・発表会場:Room 2: Conference Room
・発表日時:7月19日(日)、9:20-9:45






スライド







(2) 全国英語教育学会 第41回熊本研究大会






・期日:2015年8月22日(土)・23日(日)
・会場:熊本学園大学(11号館、12号館、14号館)
・大会HP:http://www.jasele41-kumamoto.org/
・発表タイトル:日本語話者英語学習者による英語結果構文の容認度:使役動詞makeを用いた迂言的相当表現と比較して:
使役動詞 make を用いた迂言的相当表現と比較して
・発表会場:第8室 (1152)
・発表日時:8月23日(日)11:00-11:25
・発表予稿:






(3)British Association for Applied Linguistics(BAAL Annual Meeting 2015)

・期日:2015年9月3日(木)-5(土)
・会場:アストン大学(バーミンガム・イギリス)
・大会HP:http://www.aston.ac.uk/lss/news/events/baal-annual-meeting/
・発表タイトル:Obstacles to the acceptability of English resultative constructions by Japanese EFL learners and their over-acceptance of the causative ‘make’
・口頭発表は9月3日 14:00-14:30







佐藤龍一さん
JASSOの奨学金を得て、
アリゾナ州立大学博士課程に留学



佐藤龍一さんが、JASSO(Japan Student Services Organization; 日本学生支援機構)の奨学金を得て、この8月からアリゾナ州立大学で学び、博士号取得を目指すことになりました。

この奨学金は、月12万円の生活費と年250万円が支給されるもので、競争も厳しく、佐藤さんは3年間の準備を経て見事勝ち取りました。その間には、2013年に開かれた国際学会The 12th Symposium on Second Language Writing で発表するなど、さまざまな経験をつみました。今のところの予定では、Paul Kei Matsuda先生(現在 American Association for Applied Linguistics; AAAL会長)に指導教員になっていただくことを期待しています。

日本から佐藤さんを送り出す私としては、将来有望な若い野球選手をメジャーリーグに送り出すような感覚です。彼がより広い世界で活躍してくれることを望むばかりです(そして、もし縁があったらいつかはカープの黒田博樹選手のように日本に戻ってきてほしいとも個人的には思っています)。





柳瀬ゼミでは、修士課程大学院生はもとより、優秀な博士課程後期大学院生を募集しています。指導方針としては、本人の良さを最大限に引き出すべく、私が共感的で建設的な批判ができる聞き手であり読み手であることに努めています。

ただ、博士号獲得は、修士号獲得よりはるかに困難ですから、受験を希望される方は、ぜひ私(もしくは指導を希望する教員)に予めメールなどで連絡を取ることをお勧めします。何度か会って研究計画をよく吟味し、「これなら行ける」と見込みがたってから博士課程後期を受験することをお勧めします。

また、修士論文を書き、何度か学会発表をした人も、存外に「論文とは何か」ということを突き詰めて考えていなかったりします。この思考を省くことは、長い目で見たらずいぶん遠回りしてしまうことにつながります。論文執筆に関しては、多くの良書がありますが、私としてはとりあえず以下の二冊を徹底的に自分のこれまでの論文執筆を思い起こしながら読むことをお勧めします。









関連記事 
川崎剛 (2010) 『社会科学系のための「優秀論文」作成術 ― プロの学術論文から卒論まで』勁草書房
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2012/02/2010.html

卒論・修論・博論の書き方を解説したサイト
http://yanaseyosuke.blogspot.jp/2011/10/blog-post.html

柳瀬旧ホームページ「教育」
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