iPad2の素晴らしさはもう予想以上で、私の知的生活はがらりと変わってしまった。電子書籍もこんなに快適で便利なものだとは思っていなかった(書籍はやはり手にとって読めるということが重要だ)。
そうなると電子書籍を長時間読みたくなる。iPad2の数少ない欠点の一つはバッテリーだ。出張の新幹線でiPad2で読書をすれば、下手をすれば出張先でiPad2がバッテリー不足になりかねない。そうなるとiPad2とはまったく異なる電気の使い方で、2,3週間は充電の必要がなく、しかもiPad2よりはるかに軽いKindle3が欲しくなった。出張が続く夏をKindleで少しでも快適なものにしたくなった。
iPad2では、少なくも私の生活圏では非常に電波の入りが悪いSoftbankを嫌って、私は3Gタイプでなく、別の無線Wi-Fiルーターを使うWi-Fiタイプを買った。ルーターは
ドコモ/バッファローの製品で、実はiPad2の時も最初の接続にえらく苦労したのだが、このルーターがあるのだからとKindleも若干価格が安いWi-Fiタイプを買った。
だが、今回も接続に苦労した。自分でネットを検索して情報を得ながら数時間かけて試みたがダメで、ついに情報の先生に泣きを入れて助けを求めてようやく接続できた。
KindleのWi-Fiの設定に関しては、結果的には以下のサイトの情報でなんとかできると思う。
私が苦労したことを、上記サイトとの重複も恐れず書くならば以下のようになる。
(1) キンドルそのもののキーボード操作への不慣れ:
すぐに操作方法はわかるが私のように気の短い人間には、キンドルのキーボード入力方法はイライラくる。長時間の作業ではこれが結構こたえた。
特に、
(1.1)数字入力への移行(Symボタン)が面倒であること
や、
(1.2)IPアドレス(後述)の桁移動の場合は一端数字入力から離れなければならないこと、
などがイライラの原因になった。
(2)キンドルは初期設定のDHCPではなく、Static(固定IP)で設定しなければならない:
これは上記サイトが真っ先に指摘していることだが、作業の仕方によってはIPアドレスの
(2.1)再入力が必要となり、そのたびにまたイライラしたり、
(2.2)Security Typeが WEP, WPA, WPA2のどれを選んでいいかわからず、しらみ潰しに作業しなければならなかった、ことなどで時間がかかった。
(3)Wi-Fi無線ルーターの諸設定情報で混乱:
iPadの場合はWindowsマシンのように面倒なことをしなくてもこの情報がすぐにわかるが、
(3.1)IP Addressの最後の桁の値を、適当な数字に変えなければならない、という指示で、まず「適当な数字」がわからないし、そもそも変えなければならないのかがわからないので、混乱した(結果的に私の場合は変える必要はなかった)
(3.2)ルーターにキンドルのMACアドレスを登録しなければならない(かもしれない)という指示があったので、MACアドレスをドコモのサイトで新規登録したが、このような作業に不慣れな私はこれで滅法時間をとった。(情報の先生は、「こんなことまでしなくてもよかったと思いますけどね」とおっしゃっていた)。
(3.3)「ルーターの暗号化キー(password)」が何なのかわかりにくかった。私は上記(3.2)の作業からドコモで使用したパスワードがここでの「ルーターの暗号化キー(password)」だと思い込んでいた(ドコモには他にももう一つパスワードがあるので、最初は2つのパスワードのどちらを使うのかでも迷った)。結局はここで必要とされているのは、ドコモ/バッファローの13桁の記号列だった(12桁の記号列の方ではだめ)。この私の間違いが判明するや、接続はすぐにできた。(ただし(1)と(2)はきちんとやらなくてはならない)。
結果的には、私の知識不足で情報の先生の貴重な時間を奪って(さすがに些少のお礼はさせていただきました)Kindle接続はできたが、iPad2にせよKindleにせよこのような問題は多いと思う。
今回の問題は、私がドコモのパスワード(MACアドレスのために必要)とバッファローのパスワード(紙の書類には書いておらず、自分で機械を開けて確認しなくてはならない - しかもその表記は小さいので私は視力のいい人に頼んで読み上げてもらわなければならなかった)を間違えたことが最大の原因だった。
Amazonは比較的カスタマー対応のよい企業だと思うが、どうも米国ではこのようなトラブルはあまりないらしく、Amazon.comのページには私の問題にとって有益な情報はなかった。ドコモ/バッファローのカスタマー対応に関してはコメントは控える(May the illocutionary force be with you)。Wi-Fiについてある程度の知識があれば問題解決は可能だろうが、私が助けを求めた先生でも作業を進めながら原因を特定するのに20分ぐらいはかかってしまった。
このようなトラブルが生じかねないこと、およびいちいちルーターを出さなくてもKindleの全機能が問題なく使えることからすれば、私としてはKinldeは3Gモデルを買うことをお薦めしたい。3Gといっても通信料はAmazonもちだから、こちらとしては通信料を払うことは一切無い。最初はちょっと高いが、3Gモデルの方が快適だと思う(数時間かけて接続ができなかった時、私は真剣に3Gモデルを新たに買うことすら考えた)。
とはいえ、私の場合は何とか接続に成功し、Kidle3がいつでも使えるようになった。結果オーライで言うなら、これからの読書生活が楽しみだ。
追記Webで長い記事を見つけたら、その記事はChromeブラウザーならワンクリックで自分のKindleに送れる。記事に印刷モードが用意されているなら、それをそのまま送ればいい。これは便利、というか快適。
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