私は恥ずかしながら、さっきまで知らなかったのですが、この番組は非常によくできており、しかもウェブ上で無料公開されています。
生徒のとりあえずのやる気を引き出すためのエンターテイメントのセンスはとてもよく、アニメや俳優だけでなく、オードリーも出て、極めて多彩です。
STEP1では、bとdの違いにつまづく生徒のためのアルファベット再入門、「ヘビー」や「ホリデー」などの日本語化した英語の意味、STEP2では、「エ」の発音を表すeとea、「オー」の発音を表すaとauなどが扱われ、STEP10では現在完了進行形などまで扱われます。
この「さっそく学ぶ」を見ればわかるように、ビデオクリップの後には、練習・発展問題がついています。
もちろん、このウェブだけで、これまで英語につまずいていた生徒が急に英語ができるようになるとは言いませんが、教師がこのプログラムをうまく使いこなし、補充解説や習熟のための練習問題、さらには発展的課題などを補ってやれば、困難な状況での英語教育を進める一助にはなるかもしれません。
市場原理主義者なら、市場は必要なものはすべて供給してくれるとでも言うかもしれませんが、残念ながら市場は利益のないところに商品は供給しません。現在、とても悲しいことに、教育困難校向けの商品は非常に少ないありさまです(その背後にあるあからさまな社会的背景については、ここでは繰り返しません)。
宇沢弘文先生の『社会的共通資本』岩波新書の指摘を待つまでもなく、教育とは公共的な営みです。
この「さっそく学ぶ」を見ればわかるように、ビデオクリップの後には、練習・発展問題がついています。
もちろん、このウェブだけで、これまで英語につまずいていた生徒が急に英語ができるようになるとは言いませんが、教師がこのプログラムをうまく使いこなし、補充解説や習熟のための練習問題、さらには発展的課題などを補ってやれば、困難な状況での英語教育を進める一助にはなるかもしれません。
市場原理主義者なら、市場は必要なものはすべて供給してくれるとでも言うかもしれませんが、残念ながら市場は利益のないところに商品は供給しません。現在、とても悲しいことに、教育困難校向けの商品は非常に少ないありさまです(その背後にあるあからさまな社会的背景については、ここでは繰り返しません)。
宇沢弘文先生の『社会的共通資本』岩波新書の指摘を待つまでもなく、教育とは公共的な営みです。
学ぶことに多大な障害を感じている学習者、そしてそんな学習者を支援するために毎日精根尽き果てるまで働いている教師を、社会全体で応援する動きを加速したく思います。
追伸
「ベーシック」ではない通常の「NHK高校講座」はこちらです。こちらでもテレビ番組とラジオ番組(昨年度の再放送)が無料でウェブ公開されています。
2 件のコメント:
柳瀬さん、有益なサイトをご紹介下さり
ありがとうございます。
現任校はここまでではないのでは…
と信じていますが、部分的には使えそうです。
ただし、PCルームが使えればの話ですが(笑)
(PCルームが新調されたばかりだったんだ。
忘れてた(^^;))
ただ、いくらこのようなものが整備されても、
学習以前の問題も存在しているのも事実です。
これは倫太郎さんの日々の記録に詳しいので、
そちらにお任せしますが、
悠長に「高校講座」のサイトを視聴できる環境にある
学習者は幸せな方かもしれませんね。
(これを言っては、話が何も進まないという声も
ありますが…(爆))
よしやすさん、
コメントありがとうございました。
PCルームがなければ、教師のiPodに
動画をダウンロードして普通教室の
テレビで見せる。
テレビがなければプロジェクターを
持ち込み、それで投影する。
スクリーンがなければ白い模造紙を
黒板に貼り付ける。
白い模造紙では映りが悪いなら、
その下に水色の模造紙を貼る
(←技術の先生のアドバイス)。
教員が一人でその準備をするのが
大変ならば係の生徒に応援を頼む。
あるいはゲリラ的に携帯電話で
視聴させる・・・・
諦めるより、少しでも知恵を出して
ゆきたいと思います。
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