大修館書店が発行している『英語教育 増刊号』に今年も「英語教育図書:今年の収穫・厳選12冊」を書かせていただきました。この書評については、江利川春雄先生から過分のおことばをいただきましたが、そこまではいかなくとも、この『増刊号』は来年に大幅な改編を計画しているとのことで、私も年間書評を書くのは最後になると思い、例年よりも少し思いきって書きました (と言ってもやはり遠慮しているところはあるのですが・・・苦笑)。
以下、いつものように、紹介した本を列挙します。また、今年は一言だけ、その書評から引用することにします。
安井稔『ことばで考える』開拓社
「『桁が違う』という言葉があるが、比喩的に言えば、身長1.7メートルの私には、安井先生は一桁大きい17メートルの巨人どころか、二桁大きい170メートルの山のように思える」
キース・モロウ(編)和田稔・高田智子・緑川日出子・柳瀬和明・齋藤嘉則(訳)
『ヨーロッパ言語共通参照枠 (CEFR)から学ぶ英語教育』研究社
『ヨーロッパ言語共通参照枠 (CEFR)から学ぶ英語教育』研究社
「私たちはCEFRを骨抜きにし、学習者(ひいては学習者を育てる教師・学校)を査定する管理と統制のための道具にしかねないのではないか」
シーラ・リクソン・小林美代子・八田玄二・宮本弦・山下千里(編著)
『チュートリアルで学ぶ新しい「小学校英語」の教え方』玉川大学出版部
『チュートリアルで学ぶ新しい「小学校英語」の教え方』玉川大学出版部
「対話形式の本書は、ゆっくり(しかし決して散漫にはならず)進み、読者の理解を深め広げる」
瀧沢広人『英語教育のユニバーサルデザイン』 明治図書
「英語教育界が各種障害をもった生徒を「同じでもなく、違うでもなく」(綾屋紗月)『つながりの作法』扱うことができた時、私たちも少しは成熟できるのだろう」
その他、二冊の本について「例年よりも少し思いきって」書きましたが、それはどうぞ増刊号をお読みください。
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