2008年9月12日金曜日

2008年度「英語教育図書--今年の収穫・厳選12冊」

近日中に発売される『英語教育 増刊号』(大修館書店)で、「英語教育図書--今年の収穫・厳選12冊」という書評を書かせていただきました。12冊を論ずる中で、現代日本の英語教育について広く深く考え直すことができるような書評を書いたつもりです。ぜひ買って(笑)読んでください。

取り上げたのは次の12冊です。

英語教育の実践のための5冊

畑中豊『英語授業マネジメントハンドブック』明治図書
瀧沢広人『プロへの道英語授業の仕事術・マネージメント術』明治図書
斎藤栄二『自己表現力をつける英語の授業』三省堂
今井裕之・吉田達弘(編著)『HOPE中高生のための英語スピーキングテスト』教育出版
ELEC同友会英語教育学会実践研究部会(編著)『中学校・高校英語段階的スピーキング活動42』三省堂


英語教育を考えるための7冊

大谷泰照『日本人にとって英語とは何か』大修館書店
村田久美子・原田哲男編著『コミュニケーション能力育成再考』ひつじ書房
寺島隆吉『英語教育原論』明石書店
河原俊明(編)『小学生に英語を教えるとは?』めこん
庭野吉弘『日本英学史叙説』研究社
大石五雄『英語を禁止せよ』ごま書房
佐々木倫子、他編『変貌する言語教育』くろしお出版

2 件のコメント:

  1. 柳瀬先生
     英語教育別冊では、いつもいつも本の紹介をしてただき、ありがとうございます。いつもながら、著者の伝えたいことがずばり書かれていて感心いたします。昨日、東京に行きまして、さっそく購入いたしました。英語マネージメントは当然のこと、付録に載せた「英語科学習指導案」は、教師の授業の裏側、授業思想を知る上で非常に大事になってきます。研究授業であれば、必ず研究テーマを載せる。そして、生徒の「実態」は、研究テーマに沿った「実態」を載せる。さらに今までどのような指導をしてきたのか指導経過を載せる。そして目指すべき学力(目標)につなげていく。そういう一連の教師の授業づくりを「指導案」に書いていくと、あの分量になってしまいます。1年に1度くらいは、授業を真剣に見つめ、書いてみるのもいいかなと感じます。柳瀬先生には、そこに触れていただいたり、その書評の随所に私の意図したことが(前回もそうでしたが)書かれてあり、素晴らしいと思いました。ありがとうございます。今は、Phonemic Awareness(音素認識)が1つの研究テーマとなっています。「英語ディスレクシア」の課題です。いろいろな本を読んでも難しく、それならエッセンスを理解し、自分で実証研究していかなくてはいけないかな、、、と思っています、昨年まで3年間、「英語入試力」について研究しました。「文法」「読解」と来まして、あとは「書くこと」が残っていますが、そろそろ出版になるかと思います。分厚い本なので、値段も高くなりますが、現場の先生が活用できる形にしました。今後とも、どうぞご指導ください。瀧沢広人

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  2. 瀧沢広人先生、
    コメントをありがとうございました。長期出張でコメントに気がつくのが遅れ、掲載が遅れて申し訳ありません。
    ディスレクシアに関しては、先日、研究者の方と知り合いになれました。今後、この分野は非常に重要になってくることと思います。
    またどこかでお会いしましょう!
    柳瀬陽介

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