グーグルのセルゲイ・ブリン、ラリー・ページ、エリック・シュミット、リナックスのリーナス・トーバルズ、ウィキペディアのジミー・ウェールズ、Emacsのリチャード・ストールマン、あるいは日本ではまつもとゆきひろ、石黒邦宏らに代表されるものです。
この本の著者の梅田望夫さんは、いわば「確信犯的オプティミスト」になることで、このスタイルを日本語文化圏にも導きいれようとしています。ここでの「確信犯的オプティミスト」とは、単純な楽天家を意味する言葉ではありません。それは、物事の光と影の両方を見つめた上で、影を引き受けつつ光の部分を増やしてゆこうとする現実主義的でタフな行動者を意味する言葉です。その中で訴えることは、
新時代の情報リテラシーとは、「無限の情報」と「自らの有限の志向性」を直観的にマッピングする感覚で、つまり膨大な情報を遮断せず大切な情報を探し続ける能力である。(109ページ)
や、ネット空間を
パブリックな意識
でドライブすること(172ページ)であったりします。
『ウェブ進化論』と共に本書『ウェブ時代をゆく』こそは、現代日本における必須の教養書だと私は考えます。日本には、情報を咀嚼・消化して自らの血肉とすることの重要性の認識、およびパブリックな空間を作り上げようとする熱意がまだまだ足りないと私は考えているからです。
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追記
梅田望夫氏の講演「リアルの世界に生きる人は、ウェブ時代をどう生きたらいいのか」がネットで読めます。一読をお薦めします。
追追記
英語圏のネットは日本語圏の10倍
および
英語が下手と人に言うのはやめよう
もぜひお読みください(期間限定記事かもしれませんのでデッドリンクになったばあいはお許しを)。
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